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初めての指名依頼!

 という事で謹慎?が終了した錫杖愛莉彩でございます。

 謹慎?が終了したので、みんなを待つ間に屋台でちょっとしたご褒美を買ってます。

 ちなみにこの口調はノリです。


「何を買おっかな〜。焼きとうもろこしとか良さそうだな〜。これにしよっと」

「すみません。焼きとうもろこし一本ください」

「210ルピーね」

「はいどうぞ」

「どうぞ」

「ありがとうございます!」


 広場のベンチに腰掛けて焼きとうもろこしを食べる。

「前に食べたスイートコーンの味がする(もぐもぐ)」

「美味しい?」

「うん」

「一口ちょうだい」

「駄目。というかみんなはどうしたの?」

「置いてった。それにしても、いつの間にいたのとか聞かないの?」

「近づいてきた気配がしてたから」

「バレてた・・・」

 なぜバレないと思った。

「また、なんかあったの?」

「ううん。エメラが寝坊したの」

「寝坊したエメラとそのエメラを待っていたみんなを置いて行ったの?」

「ううん。みんなで途中まで歩いて、その後は先に行った」

「そうなんだ」

「ラチナ!早すぎよ!」

「みんな遅いね」

「あなたが早すぎるのよ。一体重力操作と身体強化をどれくらいかけたら文字通り、瞬きの内にいなくなるなんてことが起こるのよ」

「・・・修行が足りないんだよ。修行が」

「はぁ。修行が足りないなんて次元の話ではないと思うわよ」

「そう?」

「そう」

「そういえば男たちは?」

「ペリドを引きずりながら歩いているから遅くなると思うわ」

「そっか」


 三人でお喋りをしながら待っていると、何かを引きずる音が聞こえてきた。

「夜だったら完全にホラーだなぁ」

「はぁ。重かった」

「どんまい、ヘリオ」

「今日は使えそうかしら?」

「一応貴族とかは緊張してこんなことは起きないと思う」

「そう」

「待ち合わせ場所はギルドの酒場だよね?」

「ええ」

「なるほど。じゃあそろそろ移動する?」

「そうしましょう」


 ギルドの酒場に移動する。

「どこに居るのかなぁ」

「端っこらへんに居るって最後に言ってたわよ」

「どんな感じなのかな?」

 

 酒場の奥に進む。

「ん?あれじゃない?あの端っこにいるすっごい遠巻きにされてる集団」

「もうちょっと近づいて見ましょうか」

 少し近づいてみた。

「ん?ああ、こっちだ」

 合ってるっぽい?

「そこのユヴェーレンの者たちの事だ」

 合ってたぁ・・・。


 急いで駆け寄る。

「え〜と、おはよう?」

「っああ。おはよう。早速行くぞ」

「おい、名前を名乗らないと」

「ああ。すまんかった。俺はオンケルだ。こっちのヒョロヒョロはフォーシャだ」

「フォーシャです。よろしく」

「ヘリオだ。一応リーダーでもある」

「エメラよ」

「ルナだよ」

「ペリドだ」

「ラチナ」

「よろしくな。じゃあ早速行くぞ」

「「「「「は〜い(はい)」」」」」


 ダンジョンの十六階層に着いた。

「湖だ〜」

「・・・水辺なのに馬がいる」

「本当だ。これは異常なの?」

「元からいる魔物だから異常ではない」

 謎の馬から少し離れたところから湖を覗き込み。

「わぁ綺麗」

「近づきすぎると落ちるぞ〜」

「だいじょうっ」

 やばいやばい溺れる!!!!!!

「アイスアイスアイスーーーーーー」

 危なかったぁ。まさか引き摺り込まれるとは思わなかった・・・。

 ほっとしているとピシピシという音を立てて凍った水に亀裂が走った。

「ひぃぃぃぃ、アイスっ」

 足がっというか骨がっ外れるーーー。足を掴むな!謎の奴!

 やばいっ痛いっいっその事氷割ってーーー。

 願いが叶ったのかは分からないけど、凍った水にさらに亀裂が走り、パリンという音を立てて割れた。

「やった!って溺れる!」

 氷がガードしてくれてたけど氷が無くなれば水しか残らないんだった・・・。このままだと本気で溺れるーーーーーーー!

「ぷくぷくぷくぷく」

 死ぬっ本気で死ぬっダンジョンで溺死なんてやだーーーー。

 水上竜巻とか出てきてくれないかな〜。

 半分冗談半分本気で願ったら突然天井近くまで打ち上げられた。

「次は天井に当たって死ねと?ーーーー」

 迫り来る天井に手を当てて思いっきり押す。

 その勢いで次は床が迫ってきた。

「あ、アクア×10ーーー」

 すっごい顔に水がかかってるんだけど、死なずに着地できるよね?

 後、水のせいで床が見えないから下に誰か居たら避けて欲しい。

 水で相殺した事によってぐちゅという音を立てながら無傷で着地することができた。ん?

「ぐちゅっていったような・・・」

 恐る恐る足元を見ると馬の死体を踏んでいた。

「えっ」

 びっくりして後ずさると足場がなくなって湖に落っこちた。

「うう・・・。アクア・ドライ・・・」

 岸に上がって服を乾かして、顔を上げるとみんなが武器を持ってこっちをじぃーと見ていた。

「どうしたの?」

「え〜と、どうしたら飛び蹴りだけで私たちが苦戦していた馬?を倒せるのかしら」

「勢いがあったからじゃない?」

「・・・まぁいいわ。それより、あなたはカナヅチなの?」

「泳げるよ?でも、何かに足を引っ張られて溺れかけた」

「その何かはどんな外見をしていたのか分かるか?」

「溺れないようにするのに必死で見れてない」

「そうか。・・・謎の水中に引き込んで溺れようとする存在っと」

「よし。次に行くぞ」

「は〜い」

 湖の至る所にいる馬?を避けながら凍った湖の上を歩く。ア◯と雪の女王のエルサみたい。

「この中間地点でスワンプフロッグらしきものが出るらしい」

「元々らしきとしか書いてなかったの?それとも最近出たかららしきなの?」

「元々だ。どんなに著名な本にもそれが載っていなくて、幻という説やらが蔓延っているせいで」

「ふ〜ん」

 湖から飛び出してきた羊を丸々飲み込めそうなカエルを真っ二つにしながら会話をする。

「それでも、スワンプフロッグと言い切るには無理があると思うけど。スワンプフロッグは手のひらサイズだけど、こっちは牛サイズだし、蝙蝠の翼が生えているよ?」

「俺もそう思うが・・・」

 皆でスワンプフロッグもどきの神秘について考えながらボス部屋の所に来る。

 ふと、何だっけな・・・とりあえずおじさんの方がボス部屋の前で立ち止まり、真剣な表情で言う。

「いいか、このボス部屋は今までで一番タチが悪い。とあるSランクパーティも苦戦したほどだ。心してかかれよ」

「了解〜」

「了解ですわ」

「了解した」

「了解」

「了解だ」

「よし。じゃあ行くぞ」

 おじさんの方が扉を開ける。

 ボスを見て、思わず絶句してしまった。

 え〜とそのボスは胸元が大胆に開いた露出の高いレースがふんだんに付いているとても可愛いドレスを着ていた。そう、そこまではいい。

 ただ、顔が馬である。しかも、胸元からは立派な胸板がのぞいていて、裾からは筋肉質な腕がのぞいている。ここまではまだいける。こういうオネェもどこかに入るだろうし。でも、その後が問題。

 なぜならそのボスのドレスのお腹の当たりからドレスを突き破る形で美少年が生えているから。

 そう、()()()が生えているのである。

「確かに思考が停止するという意味ではタチが悪いけど・・・」

 悪いけど、武力の意味でタチが悪いと思ってたのに・・・。

 あまりのインパクトに思考が停止していると、おじさんがボスに攻撃を仕掛けていたので、慌てて後に続く。

「アクア・ブレード!」

「少年の方も殺せよ!あの外見であいつは武闘派だからな!」

 筋肉質な方のボスはアイスだと切れそうにないので、魔力は多めに使うけど、切れ味は抜群のアクアに切り替える。

「外見が美少年だから少し殺すのを躊躇うわね」

「それにしては躊躇がなかった」

「あら〜そうかしら〜」

 筋肉質の方のボスは予想に反して、あっさりと死んだ。

 なので転移陣を使ってギルドに戻る。


 ギルドの酒場に行く。

「今日はありがとうな。明日もよろしく」

「よろしく〜」

「あっでも、明日は今日よりもペースは速めてほしい」

「了解〜」

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