水蒸気爆発とは偉大なり!
今日は皆と下調べを兼ねてダンジョン攻略するぞ!
という事で待ち合わせの広場でかれこれ三十分くらい待っているけど、誰もこない。
待ち合わせの時間から二十分くらい経つのに・・・何かあったのかな?
「ルナ」
「わっ!びっくりしたぁ。ラチナかぁ」
「三人は遅くなる」
「何かあったの?」
「酔っ払いが道で暴れていて、衛兵が着くのが遅かったせいで流れ弾で怪我をした人を施療院に運んでる」
「教会じゃないなら重症じゃないんだね」
「うん」
「一時間前にみんなで家を出たからもうすぐ来ると思う」
「そっかぁ」
2人で10分ほど待っていると遠くに三人が見えた。
「途中までいたのにいつの間にいなくなってたんだ?」
「ふふん。内緒」
「抜け出してきたの?」
「支えようにも背が低すぎて無理だったから、邪魔になるよりはって思って」
「そっかぁ」
「とりあえず、ダンジョンにいきましょう」
「「うん(ああ)」」
十五階層に着いた。
魔物の大群が押し寄せてきた。
何かデジャヴを感じる。
「とりあえずアイス・ブレード!」
「重力軽減」
重力軽減って使い勝手が悪そうだなぁ。大体の魔物は混乱に陥るけど、稀に陥らない個体もいるし、混乱に陥ったことによって行動が不規則になって行動が読めなくなるからやりにくいよね。
「わっ危な!一応「アクア・ウォール」
30分ほど大量の魔物達のお掃除をしていると魔物が居なくなった。
「前に進むのが怖いわね・・・」
前に進んでいるけど、魔物が全くいない。
「おかしいなぁ。ダンジョンの魔物があんなに少ないわけはないはずだけど・・・」
「やっぱり異常事態よね」
「もしかしたら最下層にあるダンジョンコアを調べてくるっていう依頼が出るかもね」
中間地点に着いた。
「なるほど。だからこんなに少なかったんだね」
「の戦いに巻き込まれたらあれぐらいは少なくなるわよね」
「とりあえず、どうする?」
「こっそり進みましょう」
「うん」
こっそりだったら気配は消したほうがいいよね。ついでに歩く音もなくしておこっと。
「じゃあいこう」
ボス部屋にたどり着く。
「あれ?ラーヴァベアじゃん」
「本当はこの層のボスなのかしら?」
「だとしたら、倒せたのは奇跡に近くない?」
「そうね」
「ちょっとやってみたいことがあるから、みんな離れてくれる」
水蒸気爆発くらいならボス部屋だし、耐えられるよね?前は耐えられなさそうだから、やめておいたけど。
「冷たい水!」
冷たい水がラーヴァベアにかかった瞬間、ズドンという音と共に視界が土煙で覆われた。
土煙がはれると、そこには大人一人が軽々と潜れる大っきい穴が空いていた。
「・・・ボス部屋とダンジョンが繋がっちゃった・・・」
「とりあえず転移陣は無事ね」
「これは報告しないといけないな・・・」
「ボス部屋は通常よりも分厚いって聞いたのに・・・」
「限度があるだろ。限度が」
「そういえば、今日は詠唱がなんか違うけど、どうかしたの?」
「よくぞ聞いてくれた!ラチナよ!それはね・・・アイスにするか、コールドにするか迷ったからだよ!詠唱はそれらしき事を言えばいいからね」
「はぁ」
「とりあえず、急いで報告しましょう。勢いに乗せて謝ったら有耶無耶になって許されるかもしれないわ」
「それもそうだね」
ギルドに戻る。
「〜という事で壁を壊してしまったのですが・・・」
「壁はある程度時間が経ったら勝手に治るから別に謝らなくていいですよ。ですが、水蒸気爆発とはなんですか?」
「水蒸気爆発とは、水特に冷たい水がとても熱い物に触れることによって、水が水蒸気になり、その水蒸気が膨らむことによって起きる爆発です」
「なるほど。詳しく説明してくれてありがとうございます。とても興味深いのでギルド長にも話してもらえませんか?ユヴェーレンの皆様と一緒に」
「いいですよ」
「ありがとうございます。トイフェル、変わってくれない?今暇でしょ?」
「あ?分かった」
「では行きましょう」
ギルド長室に着く。
「〜という事です」
「そうか。威力は高いがリスクも高いのか」
「はい」
「・・・今度、試してみるか」
「いい話をありがとう。その前に説教をいいか」
「ひぃ」
絶対に断れないやつぅ。
「よし。ありがとう。お前らは帰っていいぞ」
「は〜い」
「うぅ・・・」
「まず、何がいけないか分かっているな」
「はいぃ、リスクが高いのに水蒸気爆発をしてしまった事です・・・」
「その通りだ。大体・・・」
「聞いているか?」
「はっはい!」
「とりあえず明日は反省のためにダンジョンに入るな。じゃあ帰っていいぞ」
「ありがとうございます!」
階段を猛ダッシュで駆け降りて、ギルドを出る。
「やばいよ・・・寝ちゃった・・・。前世の癖がこんなところで出るなんて・・・。まぁ説教が長いのが悪いからしょうがないっ!」
「さぁ帰ろっと」
「・・・立ち入り禁止くらっちゃった。はぁぁ」




