ポテチと賊狩り会議
あれから数日経って攻略したダンジョンも10階層を超えた。
ただ、10階層が予想以上に面倒で手こずってしまい、これ以上は一回休憩を入れたいので、久しぶりに依頼が張ってある場所に行く。
「あっ!この前受付の人が言っていた賊を狩る大規模依頼がある!」
「なになに?ふむふむ実行は明日で期限は今日の昼まで!?」
受付の人に依頼の受注を言いに行く。
「すみません。この依頼を受注したいのですが・・・」
「かしこまりました。今日の一時からギルドマスター室の隣の個室で作戦会議をしますので、それまでにはギルドに来てください」
「分かりました」
う〜んそれまで何しよっかな?ダンジョン攻略はしたくないし・・・
女将さんに宿の厨房を借りてポテチでも作ろっかな。
宿に行って厨房を借りる。
ジャガイモもどきは今が旬だからちょうどよかった。
ジャガイモを洗って皮を剥いた後、薄切りにする。包丁でやったせいで厚さがバラバラだけどしょうがない。スライサー作ってみようかな。結構仕組みは簡単だし。
ボウルに水を張ってジャガイモをさらす。水が濁ってきたら変える。
ザルにあげ、水気をよくきる。
キッチンペーパーがないので、魔法で水分を取る。
ジャガイモを平らなさらに移し、十分ほど放置して表面を乾かす。
鍋に約二cmの深さまで油を入れ、温める。温度が上がったらじゃがいもを入れ、揚げる。
余分な油をきり、塩をまぶす。
「できた!ポテチのか〜んせい!」
「女将さ〜ん!」
「はいはいちょっと待ってね」
「よし。いいよ」
「はいこれ食べてみてください!美味しいですよ。ただ、油をたくさん使うので、料理にはあまり向かないけど」
「どれどれ。美味しいねぇ。次もいつか作ってくれないかい?」
「いいですよ!」
女将さんにあげなかった分を収納して、昼食を食べて集合場所へ向かう。
集合場所にはさまざまな人が集まっていた。
その中にユヴェーレンの皆がいたので手を振っておく。
10分ほどするとギルド長がやってきた。
「それでは会議を始める。まずは賊の動向について説明する」
「賊は隣の領地からブラン森に沿ってここに来ようとしている。幸いな事に今までは帝国軍が王国軍と間違えて襲っていたことによってこちらの被害はなかったが、帝国軍に嫌気がさしたらしく、ブラン森に沿って進むのをやめ、真っ直ぐこちらに向かってきている。なので、我々は賊が人里に入る前に迎え討ちたい」
「といってもどこら辺から人里には入り込むのかが分からないので、まず入り込めるポイントにお前達を配置して迎え討つ」
「だからこの会議で自分が担当するポイントを決めて欲しい」
「まず、ポイントは五ポイントに分かれている。一ポイントと五ポイントが一番可能性が低く、で二ポイントと四ポイントが二番目に可能性が低く、三ポイントが一番可能性が高い。だから一ポイントと五ポイントに新米を集めて欲しい」
その言葉に集まっていた人達が相談を始めた。
それを壁にもたれながらボーッと聞く。
「なぁルナ」
「何?」
「臨時パーティ組んで5ポイントに行こうぜ。もう一つの新米パーティは一ポイントを担当するみたいだし」
「分かった。いいよ」
「ありがとう」
三十分ほどたった。
「よ〜し。決まったか?」
「決まったぜ」
「決まったぞ」
「よしじゃあ一ポイントの担当はどこだ?」
「エルンストです」
「じゃあ二ポイントは?」
「キッチュシュバリエだ」
「じゃあ三ポイントは?」
「アルゲマインです」
「じゃあ四ポイントは?」
「ナハト・アーベントイアー」
「じゃあ五ポイントは?」
「ユベーレンとルナの臨時パーティ」
「分かった」
「それから、作戦は賊に襲われたら何でもいいから違うポイントの奴が分かるような合図を出せ。そうしたらその合図を受けた違うポイントの奴が他のポイントに合図を出して、襲われたポイントのところに駆けつけるだけだ。簡単だろう?」
確かに簡単かも。でも賊が強かったら通用しない気がするけどそこら辺はどうなっているのかなぁ?
「賊が強くて合図が出せなかったらどうしますか?」
「そんなん大丈夫だ。隣のポイントのやつが気づくだろう」
「・・・分かりました」
「じゃあ明日の五刻にブラン森の担当ポイント集合な。じゃあ解散!」
なんというかこの作戦大丈夫かな・・・。




