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ルナリア・アレキサンドライト

初めての作品なので、誤字脱字があるかもしれませんが、優しい目で見守ってくださいm(_ _)m

最初は主人公ではない別視点から始まります。

「行ってきます」

「行ってらっしゃい」

「頑張れよ」と言う家族の声を聞きながら、私は家族に背を向けて歩き出した。


* * *

 まずは予定通り冒険者ギルドに行くことにする。

 冒険者登録は面倒だが仕方がない。


 冒険者ギルドまでの道をひたすら歩いていると、手紙が落ちていた。宛名には私の名前が書かれている。


「差出人は誰かしら?」

後ろを見ると時と運命の女神よりと書かれていた。

イタズラだとは思うけど、念のため開けてみる。

手紙にはこう書いていた。


『ルナリア・アレキサンドライトさんへ

 あなたは前世で猫を撫でていたら逃げ遅れてトラックに轢かれて死んでしまうという面白い死に方をしたので異世界転生させてあげることにしました。

 ですが、このまま魂が混ざらないとあなたの前世である錫杖愛莉彩(ありあ)の魂が消えてしまうので、どうか混ざってください。

 愛莉彩ちゃんはいい子だけど、とても弱いのでスキルを二、三個プレゼントしておきますので。

 混ざりたい場合はこの手紙を地面に置いてください。混ざらない場合はこの手紙を地面と接触しないようにしてください。』

「突然言われても困るわ・・・

でも、神様?がおっしゃるくらいのいい子なら消すのは勿体無いわよね。どうせなら混ざってみようかしら。混ざらなかったら退屈な毎日をだらだらと過ごすだけだもの。それよりはありあと混ざって少しだけでも楽しい毎日を過ごしたいわ。」


考えた末、手紙を地面に置いた。

すると、手紙が光と共に消えてしまった。


 そして私の中に何かが入ってくる様な感覚がして、ありあという子の記憶が流れてきた。


 ありあは肩上の長さの黒い髪に黒い目というこの国では非常に珍しい容姿の子だった。高校生?というものらしい。ハイスクール生みたいなものだろうか。

 アリアの世界はとても清潔だった。私の世界もスライムのお陰で昔より格段に綺麗になったが、それでもありあの世界よりは汚かった。

 ありあの世界では貴族がおらず、王族に似ている皇族以外は全員平民だったが、国民のほとんどが貴族と同じような環境で暮らしていた。

 ありあの世界では文明がとても進んでいて、とても早く走る馬が無い鉄で出来ている馬車のようなものがそこら中で走っていた。

 しかしありあはそれが原因で死んでしまったらしい。世界が違っても事故は起きるのだ。

 ありあは生きている時にはとても素直で友達がたくさんいて人に好かれていた。

 私とは真逆の存在で、本当にありあは私の前世なのか疑いたくなったほどだ。


 そうしてありあの記憶をのぞいていると、目の前に紙が一枚落ちてきた。


 手紙にはこう書かれていた。

「ルナリア・アレキサンドライトさんへ

あなたの個性がなさすぎるかつ、愛莉彩さんの個性がありすぎるため、このまま人格を混ぜるとルナリアさんの性格が人格生成時にほとんど影響されなくなり、下手をすれば、愛莉彩さんの性格にルナリアさんの技術が乗っかるという事態になるかも知れません。その場合はルナリアさんの技術を持った愛莉彩さんが誕生することになります。

ただ、もう記憶の共有をしてしまったので、今から訂正することはできませんが、お詫びとしてスキルをもう一つ渡しておきます。

それから、人格が混ざるまで時間がかかりますので、もうしばらくお待ちください。」


 読み終わると手紙は忽然と消えてしまった。


 もらったスキルやありあの記憶を見てみたかったので、いったんギルドにはいかず、もらったスキルの確認やありあの記憶を覗くことに。


「ステータスオープン」

【ルナリア・アレキサンドライト】

種族:人 年齢:14 性別:女

スキル【水属性魔法】【氷属性魔法】【収納魔法】【もふもふに愛されし者】【時と運命の神カクイロスの加護】【投げナイフ召喚】


「収納魔法とモフモフに愛されし者と時と運命のの神カクイロスの加護が増えているわね。説明を見てみましょうか」


【収納魔法】

視界に入っているものを指定することで異空間に収納することができる。容量は無限。


「ふむふむ。次は?」


【もふもふに愛されし者】

敵意を持たずにもふもふに近づくと、撫でさせてもらえる。その間攻撃はされない。


「なるほど。次は?」


【時と運命の神カクイロスの加護】

時の運命の神カクイロスに授かった加護。


「これだけ短いわね。それに時と運命の神なんてこの国にの宗教には存在しないわ。闇と死を司る、邪神カクイロスなら存在しているけれど。」

「とりあえず発動条件が分かる収納魔法を使ってみようかしら。この近くには魔物がいないからもふもふに愛されし者も試さないもの。」


「手に持っている石を収納!」

すると、石の周辺の空間が歪み、石が消えた。

「収納できたわね。」


 成果に心の中で頷いていると、私の中に何かが入ってくる感覚とともに、何かが体の使用権を半分以上乗っ取った。

 これがありあなんだな。とわかるわけがないのに、不思議とわかってしまった。

 一分前より意識が薄くなったが、乗っ取ろうと思えば乗っ取れるな。まぁあまりできないが。

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