第3話 ダンジョン
遅くなって申し訳ない。
ついに今日から本格的な戦闘訓練が始まる。今までの寸止めと木剣の素振りから解放され、魔物討伐訓練が始まる。なんでも、危険度の低いダンジョンが近くにあるそうで、そこで実戦訓練をするらしい。魔物倒せるかな…………ステータスは訓練したとは言え常人並みで伸びる気配がない。どうなってんだよこれ?他の奴らがどんどんレベルアップして50とかなのにおれだけ未だにレベル10とかだぞ?神がいるんだったら文句の一つでも言ってやりたい気分だ、くそくらえ!と、ダンジョンまでの道すがら心の中で悪態をつく。そう言えば結構歩いてるけど、迷宮どこ?つーか、他の奴らもどっかいっちまうし…………⁉︎、俺、迷子じゃね?あー、街の人に話聞こう。
「すいませーん、迷宮ってどこですか?」
「あー、兄ちゃん冒険者かい?迷宮はここを突き当たりまでまっすぐ行って、左曲がって、2本先の交差点を右に曲がれば着くぞ」
「おっちゃんありがとう!今度来た時はそこのうまそうなリンゴを買わせてもらうぜ!」
軽口を交えながら感謝を述べる。
……………………………………………………………………迷宮の前で、イライラしながら舞っている騎士団長様がいた。マジで怖い。
「ち、遅刻してすみませんでした」
「ふん、城からまっすぐ進むだけの道だったのだがな!」
は?そんなバカなことあるわけないだろ?だっておれはまっすぐ歩いてたはずなんだ!
「そうだよ、ユウヤ、一緒にまっすぐ進んでただけなのにどうして急にいなくなったの?」
おいおい、ユイ、おれはまっすぐ歩いてただけなんだが?それじゃあまるで、おれの方が急に曲がっていなくなったみたいじゃないか…………
「まぁ、いい。次からはちゃんと道を覚えておくことだ!」
「すみませんでした…………」
そこで、騎士団長さんは声を張り上げて全員にいった。
「さあ!迷宮に潜るぞ!気を引き締めろ!ここから先は人知の及ばない場所だ!なにが起こるかわからない!警戒を怠るなよ?」
『はい!』
全員で返事をする。ただ、おれだけは素直に返事できなかった。あんなこと言われた後に、大声なんて出せない。
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「こ、ここは、どこ?」
どこから話せばいいのか。とにかく、俺は迷宮で迷子になった…………
次は12月頭かな…………?
え?短いって?忙しかったんだよ!!
わ、悪かった俺が悪かったから許して