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人に召喚されたけど、人類助けなくていいですよね?  作者: 玉崎蓮
第一章 迷宮攻略編
19/39

炉ができた!

視点回帰(念のため)

ふう、と、いうわけでレベリングしつつ少しずつ土を運んでついにうちにも炉ができました。いや、時間がかかったな。え?魔法の袋を使ったら良かったのにって?実は、あれのせいでこんなところにいるってことがわかってさ。いやね、ヒナがあの袋を直接見た時に


「なんでこんな呪われた袋持ってるの?」


って言われてさ。何でも、すごく嫌な感じがするらしくて袋の裏表ひっくり返しちゃったんだよね。そしたら袋の内側に《迷い》の呪いが刻まれててさ、迷宮にたどり着けなかったのもこれのせいだってことがわかったんだよね。うん?「無制限に物を入れられる袋の内側なんて見られなくね?」と?いや、俺もそう思ったんだけどね。ひっくり返せたんだよこれが。内側は液体で満たされていて、ひっくり返した時に全部こぼれちゃってさ。裏表戻しても、今までのようなそこの見えない黒色じゃなくなっちゃてた。その液体が空間拡張のタネだったっぽい。しかも液体がこぼれたおかげで俺の持ってきてた金属のほとんどがなくなってしまった。工具といくつかの鉄球だけはリュックに直接入れていたから全ロスしたわけではないけど、資材が限定されてしまったのは痛い。正直、軽鎧とナイフだけだと不安だ。でも逆にロングソードとか扱えないし、弓矢も矢に使う鏃も無限に作れないし、魔術だって恭介のように正確に、かつ大量に展開できるわけでもない。そう考えるとこれくらいでもいいのかな、とも思う。何にせよ、上の層のモンスターをヒナの助けを借りれば(俺が主力になって戦うとは言ってない。あんな戦闘力の高いなろう系ヒロインなんだから頼らない方がおかしい。俺はコツコツ強くなってくのさ!)倒せるくらいにはなった。


「ゆうや?また考え事?この炉の素晴らしさを説明してくれるんじゃないの?」


 おっと、話がだいぶ逸れたがカノジョが呼んでるから考え事、と言うか独り言はここまでにして、炉の説明をしようか。


「炉は、鍛治師が使う物で、鍛治系スキルの一部は炉が無いと使えないし、火がなくても使える鍛治系スキルも炉を使うことでさらにいろんなことができるようになる鍛治師の設備なんだ!これがあれば、ヒナに強い装備を作ってあげることも、俺の装備を強化することもできるんだよ!」

「そ、そうなんだ!す、すごーい!」


おっと、俺としたことがヒナを少しひかせてしまったみたいだ。まあでも、それくらい嬉しいんだよね。これが作れたこと。これで、スキルのレベリングがとても楽になる。


「ということで、ヒナにプレゼントというか、炉の完成記念品というかを作っていこうと思います!」

「やったー!どんなものを作ってくれるの?」

「そうだなあ…何か欲しいものある?」

「ゆうやの作ってくれたものならなんでも!」

「わかった。」


じゃあ、何を作ろうか…武器、は女の子にあげるプレゼントには相応しくないし、防具、もサイズ測るのにヒナの体に触らなきゃならなくて俺みたいな小心者には無理、じゃあ、何かしらのアクセサリー関連か?そうだな、アクセサリーにしよう。じゃあ、どんなアクセサリーにしようか?うーん、恋人にあげるなら間違いなく指輪だろうけども…でもいきなり指輪は重すぎないか?うーむ、とても迷う。アクセサリー、アクセサリー…そうだ!あれにしよう!あれならきっと喜んでくれるはず。そうと決まれば、早速設計図を描くか。


「ヒナ、今から作るんだけど、覗かないでね?」

「いいけど、何で?私にドッキリでも仕掛けるの?」

「違う違う。プレゼントは開けてからのお楽しみってことにしたいから。」

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