第一話 召喚されたけど......
初投稿なので、文章に自信がありません。ここはこうしたほうが良い、などは感想のところでやさしく教えていただけると幸いです。比較的どこにでもありそうなストーリーかなと思います。この作品が、皆様を喜ばせられたらこの上なく幸せです。
「はー、今日もいいことないなぁ。空から美少女が降ってきたり、異世界に召喚されたりしないかなぁ……」
俺は七海祐也、どこにでもいる普通の高校生だ。
「そんなこと言っているから召喚されないんだよ。ほら、ラノベとかの主人公は、そういうことをあまり大声で言わないだろう?」
確かにその通りかもしれない。気を付けよう。いやでも、最近良いことがないのだ。お気に入りのゲームは失くすし、読んでたラノベは刊行が打ち切りになるし……
ちなみにこいつは中学時代からの友人、天音恭介、控えめに言って天才だ……本人は否定するけど。運動こそできないものの、「眼鏡をかけたクールボーイ」として学年ではかなりモテる。ほんとに羨ましいやつだ。成績も容姿も平均的な俺とは違う。
「ほんと、ついてないなぁ」
ほら、前のやつ見ろよ。足元に魔法陣出てん……、待ておい、なんで出てんだよ?
おいおい何で周辺の人のところにだけ出てんだよ?あとさらっと恭介の足元にもあるし。
俺のところには……一応あった。けどなんかほかの人のより小さいし輝きが弱くない?
俺だけ扱いがひどくない?とか思ってる間に視界が……
気が付くとアニメに出てくるような城の中にいた。そして、まわりにはさっきの魔法陣に乗っていた6人がいる……というかこいつらクラスメイトじゃん。突然のことに呆けているらしい。そして、目の前には、「こいつ魔法使いだ!」と一目でわかるような白髪の老人が周囲に甲冑を着た人を従えて立っている。そして、魔法使いのような方は相当混乱しているのか、眼球が落ちてきそうなくらい目を丸くしている。さては、召喚は神のお告げかなんかで技術はないけど成k_____
「なぜ七人もいるんじゃ?」
はて、どういうこと?
「すみません、どういうことですか?」
おー、流石恭介。呆けていてもちゃんと人の話は聞いてるのか。
「実は、召喚されるのは6人のはずだったのですが、7人も召喚されてしまいまして……」
そして恭介に影響されて他のやつらも現実に帰ってきた。
「え、なに俺ら異世界に召喚されたの?エルフとかいるのかなぁ、わくわくしてきた!」
「家には帰れるの?」
「家に帰して~。ゲームしたかったのに~。」
「な、なぁ。まずはおちつ__」
「みんなまずは落ち着こう?」
「あ、俺のセリフ……」
えーと、話した順に、斎藤陽翔君、クラス一のチャラ男だ。白川凛さん、まるで彫刻のように美しく憧れる女子は多いが、男子からはモテない…美しすぎて距離を取られやすい、神様みたいなやつだ。中野結衣、幼馴染の女子、小動物的、多くの男子から告白されてるはずなのに誰かと付き合ったという話は聞かない。鈴木悠人、特徴がない……仕方ないじゃん、ないんだもん!「クラスの中で一番影が薄いやつ」ということ以外は誰も知らない。で、最後が中村勇、モテない男子の敵、モテモテのくせに一切そういうのに気が付いてない。ちくせう!!
と、ちょうど俺の思考が一段落したところで
「とりあえず、ついてきてくだされ」
と魔法使いのような方が言ってきた。まぁ、とりあえず話も聞かなきゃいけないし彼についていくかな。
歩きながら、彼は(マーレンと名乗った)色々話してくれた。その話によると、召喚者というのは、【勇者】、【剣士】、【槍術士】、【弓士】、【魔術師】、【暗殺者】の6人で1セットらしい。そして、別の部屋に通されて、職業証を渡されたのだ。それによると、中村が【勇者】、白川さんが【剣士】、斎藤君が【槍術士】、結衣が【弓士】、恭介が【魔術師】、鈴木君が【暗殺者】、そして俺は……【鍛冶師】だった。俺もせめて戦闘職がよかったなぁ、などと思いながら次の部屋への移動を始めた。
きっと、いや絶対これが玉座の間だ。王冠被った偉そうな人が椅子に座ってるし、赤い絨毯が敷かれてるし、立派な服装をした貴族らしき人達が一列に並んでるし……
で、俺らはその王様よりも偉いらしい。らしい、というのは王様が俺らに対してだけ敬語だからだ。
「皆様におかれましては、はるか遠い世界から我々人類のために召喚されていただきありがとうございます。皆様を召喚したのは、隣の大陸から侵攻してくる魔族の王ティアマトを倒してほしいからです。協力していただけませんか?――ところでマーレン、召喚者の方々に変な態度はとっていないだろうなぁ?」
こんな具合だ。と、そこでようやく王様も周りのやつらも俺らが6人ではなく7人いることに気が付いたらしい。
「マーレン、7人とは聞いていないぞ、6人ではなかったのか?」
「恐れながら、1人、そこの七海様は巻き込まれてしまっただけのようです。彼らのすぐ近くにいたものかと……」
「つまり、彼は勇者様御一行の知り合いで、たまたま近くにいただけの一般人だということか?」
「はい、七海様だけ【鍛冶師】で非戦闘職だったので間違いはないかと……」
周囲の貴族たちがざわつき始めた。「あんな非戦闘系の役立たずが召喚されたのかよ」「マーレンも落ちたものだな、次の王宮筆頭魔術師の座を狙うチャンスだな」「なんで非戦闘系のやつらが来たんだよ」とかそういった感じの内容だ。
「おい、貴様らは召喚に巻き込まれただけの一般人を非難するのか?文句があるなら俺に言え!貴様らに召喚できるものならやって見せよ!」
場がシーンと静まり返った。
「そうですなぁ、普通より一人多く召喚できるマーレン殿を讃えるべきでしたなぁ」
1人が取り繕ったように気持ち悪く笑いながら言い出すと、ほかの貴族たちも同じように「マーレン殿はやはりすごいですなぁ」などと煽て始めた。
ほんと、お先真っ暗だ……。俺の異世界召喚への期待を返せ~。
―――と、言ってからはや三日。周りのやつらのスキルがわかり、訓練が始まった。まずは、勇者の中村君。もうチートキャラだよあいつ。スキルの「英雄特権」で、基本性能がほかのやつらなんか比べ物にならないくらいすごい。剣を振るだけで10メートル先の木を折るんだぜ……
しかも、「英雄特権」の本領はさ、そこじゃなくて、いろんな加護が受け放題ということだ。「護神の加護」なんかを使われると鍛冶師の俺じゃダメージが全く入らない。ほんと、チートだわ。
槍術士の斎藤君もすごい。刺突攻撃はもちろんすごいんだけど、槍をくるくる回して盾にするんだ。これをやられると飛び道具が当たらない。弓を使う結衣なんかは、相手をしたくなさそうだ。いや、誤解が起きそうだから言っておくけども結衣もなかなかすごいからね?相性の問題さ。
結衣は、斎藤君には負けるけれども、スキルの「狙撃」で撃つ矢の弾道がみえるらしいし、「射的」の照準補正で、相手に一番当たりやすい弾道で撃てるらしい。恐ろしい……精神的に生き物を殺せない点を除けば、俺らの中で二番手の戦力だろう。
白川さんは、剣に愛されている。いや、比喩じゃなくてスキルに「剣に愛されたもの」って書いてあるんだぜ?笑えるだろ?はっはっはっ!剣の耐久値が減りにくくなったり、呼べば刀が飛んできたりするんだ。刀を使っているのはそもそも剣道をやっていたからだそうだ。西洋型の剣より刀のほうが使いやすいらしく、わざわざ、鍛冶師のとこまで言ってオーダーメイドで作ってもらったらしい。
で、恭介。こいつ魔術なら何でも使えるらしい。しかも詠唱が一単語。普通の魔術師が唱えるのに三分かかる術式もこいつなら三秒だ。しかも「魔力の泉」というスキルで、純水を飲むことで魔力が回復するらしい。つまり、純水さえあれば魔術が撃ち放題ということだ。
……あ、忘れるところだった。最後の……えーっと、鈴木君だ!たまに存在してることを忘れちゃうんだよねぇ、ごめんね鈴木君……。で、彼のスキルは「気配遮断」とか「影魔法」とかとりあえず気配を消すことにかけて右に出る者はいない。彼がこれらを本気で使ったとき、僕らが持っていたスマホのカメラにも映らなかったし……そして、かれの「致命の一撃」はその気配のなさとの相性は最高だ。なんせ、相手に自分の存在が認識されていなければ相手を確実に殺せる。恐ろしい能力だ。
え、俺?いや普通の鍛冶師よりはすごいらしいけどあいつらに比べたら一般人並みの力しかない。「鍛冶」と「付与」と「鍛冶魔術」の3つが俺のオリジナルスキル。鍛冶は、火があればどんな武器も作れる。でも、欠陥があって、炉が必要だし素材がないといけない。武器くらい強くしようと思って、銃を作ろうとしたこともあるんだけど、銃弾に使う火薬がないから作れなかった。「付与」は、その名の通り、自分の作った武器にエンチャントできるというものだ。「鍛冶魔術」は主に「錬成」と「鑑定」の二つのスキルの統合版だ。「錬成」は周囲の鉱物を集め、簡単な形を作るというもの、「鑑定」は、鉱物の性質を調べることができるスキルだ。以上。あとは全員が「言語理解」を持ってるくらいだ。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
次もめげずに投稿します。
8月31日から9月あたまにかけての投稿を目指します。