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恋する乙女と百人一首  作者: 蒼奏
3/3

可能性

 お久しぶりです。蒼奏です。

 今回の作品は流れが少し早いところがある気がします。

 読みにくかったらすみません。

 最後まで読んでくれると嬉しいです。

 それではどうぞ。

 「ありがとうございました。」

 その一礼で試合が終わった。

 「これでもまだかるたを遊びだと言える?」

 「いいえ。先ほどは失礼なことを言って申し訳ございませんでした。」

 私はかるたをなめていた。

 そもそもかるたを一生懸命頑張っている人に遊びだなんて言っていいはずがない。

 皆さん本当にごめんなさい。

 「土下座して謝れ。」

 「えっ。」

 「だから土下座して謝れって。」

 「…」

 「かるたを馬鹿にしたんだからそれくらいしないと。てゆうか土下座するだけで許されるなんてなんて優しい世界なんだろうね。」

 今、私は土下座を強要されている。

 確かにかるたを馬鹿にしたのは事実。

 でも土下座?

 嫌だ。

 人前でそんなことできるはずがない。

 謝りますから許して…

 「桐谷。いつまで美佳をいじめてるんだよ。」

 聞き覚えのあるこの声。

 「だってこの子かわいいんだもん。」

 「お前そんなんだから女子に嫌われるんだよ。」

 ずっと探していたこの声。

 「美佳、大丈夫?」

 そうこの声は、

 「影沢先輩!」

 「うん。久しぶり美佳。」

 「影沢センパーイ。ずっと会いたかったです。」

 「うん。ありがとう。でも一つ聞いてかな?」

 「はい?」

 「なんで美佳がここにいるの?」

 「あっそれはですね、ゆーちゃんが影沢先輩を見に行こうって言いだしてそのままこっそり一緒に見てたら見つかっちゃって。」

 「ん?夕なんていないよ。」

 「えっ。」

 横を見ると夕がいない。

 「夕のやつ逃げたな。」

 「先輩。この忍び込み計画はゆーちゃんが考えたことですからね。」

 「大丈夫。こんなことするのは夕しかいないのは分かってるから。」

 「すみません。」

 「いいよ。そんなことよりわざわざ会いに来てくれてありがと。」

 さっきの先輩は怖かったけど、影沢先輩はやっぱり優しい。

 「おーい。そこー。なんかいいムードになってるけどもうすぐ下校だぞ。」

 「はーい。それじゃあ美佳は先生に見つからないように帰るんだよ。」

 もう終わり?

 そんなの嫌だ。

 ここは思い切って、

 「あのっ先輩!」

 「ん?どうしたの?」

 「わっ私、せっ先輩と一緒に帰りたいなーみたいな…」

 「あー。うん。まだ家までの道分かんないもんね。じゃあ片付けしてから一緒に帰ろうか。」

 いや、そーじゃないんだけどなー。

 まあ、一緒に帰れるならいっか。

 「じゃあ少し待っててね今から片付けしてくるから。」

 「はーい。」

 先輩。

 妄想してもいいですか?

 実は先輩は私のことが好きで一緒に帰りたいけど私のことを好きなのがばれるのを懸念して道を教えるというのを理由に一緒に帰る口実を作った。

 本当にそうだったらどれだけいいのかな?

 「美佳。片付け終わったから帰ろうか。」

 初めて先輩と変える下校道。

 実は何度もシュミレーションした下校道。

 ここで告白されることを何度も夢見た下校道。

 「美佳?」

 「はい?」

 「実はずっと美佳に言いたいことがあったんだ。」

 「ふぇ?」

 え?ほんとに?もしかして?いやそんなわけない…

 「俺は、」

 そんなわけない…

 「美佳と一緒に、」

 そんなわけ…

 「なりたいと思ってる。」

 あったーーーーー

 「そ、それってつ、つまり私のことが好きってことですか?」

 「うん。そんなの昔からだよ。」

 きゃーーーーー

 「とゆうことは私と付き合おうっていうことですか?」

 「うん。そういったじゃん。」

 きゃーーーーー

 「だから一緒になろう。」

 まさか本当にこんな日が来るなんて!

 「かるたで日本一に。」

 は?

 「これから美佳が百人一首部入ったら練習も毎日付き合ってあげれるし、きっと日本一を目指せるよ。」

 ですよねー。

 かるたですよねー。

 もちろん分かってる。

 これが本当の恋にはならない。

 この恋が叶うなんてことも絶対ない。

 「だから一緒にかるたしよう。」

 叶うわけないなんて分かってる。

 でも少しでも、ほんの少しでも可能性が残されているなら?

 その可能性が少しでもあるとしたなら?

 「百人一首部入ってくれる?」

 私はその可能性に懸けてみたくなったんだ。

 「はい。」

 今回の作品いかかだったでしょうか。

 ちょっとハラハラする展開を交えてみました。

 結構絞り出しましたよ。(笑)

 次の作品も読んでもらえると嬉しいです。

 それではまた。

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