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恋する乙女と百人一首  作者: 蒼奏
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出会い

 初めましての方も多いと思います。蒼奏です。

 今回は百人一首を舞台に青春ラブコメを書いてみました。

 初めての挑戦だったので読みにくいところもあるかもしれませんが最後まで読んでくれたら光栄です。

 それではどうぞ。

 「平成◯◯年、静岡県立高丘高校、新入生入場。」

 教頭先生がその言葉を発した後、新入生が入場するとともに大きな拍手が体育館中に鳴り響く。

 そう私、北川きたがわ 美佳みかは今年度の高丘高校の一年生としてこの学校に足を踏み入れた。

 高丘高校は今年度で創立150周年を迎える歴史ある学校であるとともに、これまでに多くの国公立大学への進学者を輩出してきた偏差値70を超える超名門校である。

 しかし私のこの学校に来た理由は学力を上げるためでも、レベルの高い大学に進学するためでもない。

 そう私がこの学校を選んだ理由は、

 「きーちゃん。部活何にするか決めた?」

 入学式も終わり生徒の待機室である教室で私に真っ先に声をかけたのは中学校の頃仲の良かった井沢いざわ ゆうだった。

 「私まだなんだよねー。ゆーちゃん決めた?」

 「私はもちろん中学でも続けてた文芸部に入るよ。きーちゃんも一緒に文芸部やろうよー。」

 「わたしはいいかな。高校では新しいことやりたいし。」

 「そっか。まあお互いに頑張ろうね。」

 そんな会話をしていたところ着席の予冷が鳴り全員それぞれの席に着いた。

 それから待つこと3分、先生が教室に入ってきてホームルームを始めた。

 「今年度高丘高校に入学した皆さん。入学おめでとうございます。」

 そう言って話し始めたのは20代くらいのとてもきれいな先生だった。

 とは言ったものの特に大した話はなくそのまま高校生活初日の最後のイベント、部活動紹介が始まる時間になった。

 「これから新一年生歓迎会を行うとともに部活動紹介を始めたいと思います。

 司会を担当させていただくのは私、生徒会書記の梶原かじはらです。よろしくお願いいたします。」

 そう言った丁寧なあいさつから入った新一年生歓迎会は思っていたより大した迫力もなくとてもつまらない行事であったが、そのあとにあった部活動紹介はとても素晴らしいものだった。

 野球部、陸上部などの主流な部活に加え、古典部や薙刀部などといったほかの学校には見られない珍しい部活もあった。

 そのまま何事もなく部活動紹介が終わり入部届が全員に配られた。

 これから1週間部活動体験が始まる。

 とはいっても部活動体験は明日からなのでこのまま1年生は下校となっている。

 少し残念な気もするが決まり事だから仕方がない。

 そう思って帰ろうとしたときゆーちゃんから引き留められた。

 「こっそり部活動見学に行かない?」

 何を言うかと思ったらゆーちゃんらしい悪魔のささやき。

 「駄目だよそんなことしちゃ。帰るよ。」

 「いいじゃん。別に。」

 「駄目だって。バレたらどうするの?」

 「大丈夫私が今から見学する部活は校舎からかなり離れたところにある武道館でやってるから。」

 「武道館?柔道部見に行くの?」

 「きーちゃん部活動紹介見てなかったの?武道館でやってるのは百人一首だよ。」

 「百人一首?ゆーちゃんどうしたの?文芸部はいるんじゃなかったの?」

 「いや入るのは文芸部のつもりなんだけど、さっきうわさで影沢先輩が百人一首部にいるっていう噂を聞いたから…」

 「ほんとに影沢先輩なの?」

 「噂だからわからないけどたぶん。」

 「行こう。今すぐ行こう。」

 「きーちゃんならそう言ってくれるって信じてた。行こう。」

 私たちは武道館まで誰にも見つからないように走り出した。

 そう私がこの学校を選んだ理由は、

 「影沢先輩を手に入れるため。」


 今回は百人一首を舞台にした作品でしたがいかかだったでしょうか。

 実際に僕も百人一首をやっているのですが思ったより大変です。

 次回からしっかりと内容に入っていきたいと思いますのでよろしくお願いします。

 それではまた。

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