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そういえば、思い出したんだ
あぁ、そういえばこの前1つ目の話をしただろ?
あれから、思い出したんだよ。
2つ目のときのことを。
僕は鳥だったのさ、何とも不思議な話だな。
前世がその時の僕の天敵だったりするわけなんだから…
気づいたその日は、空の飛び方を忘れたよ…ほんとさ。
そうさ、君の察しの通りなんだよ。
毎回最初から自分が何回目なのか、わかるわけじゃないんだ。
ただ、そのうちに何となくわかっちゃうのさ、何かの拍子にいきなり思い出したりしてね。
まぁ、それは今はどうでもいいのさ…
今回の話は前の話より短いから安心しなよ。
鳥だって得意なことは結構違う。
実はどんな動物だってそうだが、学校に通ったり、交渉したり、商売だってするんだ。
僕もそのときは商売してたのさ。
食べ物売るとするなら、鳥には味覚がないとされるじゃないか!
って言うのかい?
別に食べ物は食感や栄養価が大事だったけど、
物を売るだけが商売じゃないさ。
君はもしかしたら似た話を知っているかも知れないね。