表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
銀河魔法大戦と大賢者の旅  作者: 飯村誠
始まり
1/14

必ず、会う。

地球はすでになく、地球人唯一の生き残りが命がけで成り上がったこの帝国の次の標的がこの物語の最初の舞台です。そこに現れたのが地球滅亡の際に人類の希望として戦ったかつての恋人であり、この章の主人公です。


 どこの宇宙も似たようなものね。この十数年で私はいくつもの銀河を見てきた。そこで幾多の戦火を交え、多くの人々を蹂躙し、無残に殺し、殺す場面を見過ごしてきた。

 それは、かつて地球を襲った彼らと同じ。彼らと同じになるしかなかった。

 今さら何だというの。

 私はこの星間帝国アデヴィスの軍人として、やることをやるしかない。生きる術がこれしかないのだから。

 ようやく、アデヴィスの四将軍となって最初の戦いに向かうこの最新鋭艦の中で、自分が今まで何をしてここまできたのかを思い出して、暗い気持ちになっていることに気付く。

 こんな人生になるなんて思ってなかった。今さら思っても仕方がないし私はここで生きていくしかない。自分以外誰も信じられないこの場所で。唯一生き残った地球人として。地球………


「えっ!? これは、誠くんの魔力!?」


 ぼーっと地球のことを思い出して懐かしんでいたからじゃない。

 これは、誠くんの魔力に間違いない。すごく遠いけど、この懐かしさを間違えるわけない。

 地球最後の日、みんなの先頭で戦ってアデヴィスの巨大な魔力に飲まれて消えて………生きているなんて思わなかった。なんで。なんで、こんなに時間が経ってから………。

 この艦隊の行く先の銀河に誠くんがいる。

 私の一番大切な人。人類の希望の魔法使い。この戦いがどうなるかはわからない。でも、必ず。必ず会う。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ