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「オトシモノ」  作者: 葉月 晶
一日目
9/46

五月一日?

「え? 今日って五月七日じゃないんですか?」

 ビックリして私は先輩に聞いてみた。

 先輩は私の顔をじーっとのぞき込みながら

「今日は五月一日、金曜日。そして明日からゴールデンウイークの五連休が始まる」と宣言した。


「ちょ、ちょっと待って下さい。私はもうゴールデンウイークは友達と過ごしました!」

 また混乱が戻ってくる。

 「じゃあ、キミにとってこの世界はパラレルワールドだけじゃなくて過去の世界でもある訳なんだ。なんて羨ましいんだ!」

 更に嬉しそうに語る先輩を見ていたら私の混乱は脱力に変わった。


 その時、私はパラレルワールドに迷い込んでしまったことに夢中で、同時に数日過去に戻ってしまったということは、パラレルワールドに迷い込んでしまったことに付いてきたただのオマケのように感じただけだった。


 夕食を終えてから、やっと真剣な話し合いができた。先輩は咳払いをするとおもむろに話し始めた。

「まずパラレルワールドの体験談を調べてみると『かなりの衝撃的な出来事が起こり、気がつくとパラレルワールドにたどり着いた』という話が多いかな」

「でも先輩、私は特に衝撃的な出来事は起こってないです」

 少し不安になって訴えかけてみる。

「うん、わかってる。でもこの話はあくまでもネット上の体験談の総合的な話だ。俺が思うにキミの場合はオトシモノのUSBメモリが怪しいが残念ながら今は持っていない……」


  とりあえず怖がりな私の為に先輩は特別な実験を考えてくれた。実験してみる項目は私のスマートフォンのメモアプリに書き出していった。

 

 

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