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「オトシモノ」  作者: 葉月 晶
一日目
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ようこそパラレルワールドへ

 あきらは私の双子の弟の名前。でも弟は生まれてすぐに亡くなってしまっている。

「お母さん、どうしちゃったの? 私、さくらよ」するとお母さんの顔は見る見るうちに青ざめていった。

「誰から聞いたのかはわかりませんが家には女の子はいません。あきらだけです!」と言い放つと震える手つきで鍵をあけると私の目の前でドアを閉めてしまった。「カチャリ」鍵をかける音が響く。


 私はショックで涙が浮かんできた、あきらって……。ふと気になり表札を確かめに行く。家の表札は家族三人の名前を記しているのだ。しかし表札には『桐村きりむら あきら』の名前は記されていたけれど私の名前は消えていたのだった。


 瞬間移動なんかじゃなかった、理由はよくわからないけれども私は『私の双子の弟が生きていて、私は生まれてすぐに亡くなってしまったパラレルワールド』に迷い込んでしまったみたい。こんな夢みたいな話ってあるの? 夢なら早く覚めて欲しい……。


 パラレルワールドとは、現実の世界から分岐していてその世界に並行して存在する別の世界。そんなパラレルワールドの定義を知っていても私が存在しないパラレルワールドでは何も役に立たない! とりあえず図書館のパソコンで、パラレルワールドから帰れる方法を探してみよう。パソコンで検索すればパラレルワールドに関する書籍も読めるしね。

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