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「オトシモノ」  作者: 葉月 晶
五日目
33/46

スマートフォン

「私が先輩のパソコンにスマートフォンから返信してみますね」

 件名も本文も『テスト中』で返信してみた。

 先輩は部屋からノートパソコンを持ってきて確かめている。

「「ちゃんと届いてる!」」先輩の声と私の声が重なった。

 確かに先輩のパソコンのメール画面には件名も本文も『テスト中』と書かれていた。


「俺のスマートフォンにも届くのかな」

 先輩と私は急いでスマートフォンのメールアドレスと電話番号の交換をした。

 件名と本文は『今日はこどもの日』と書いて送信してみる。すると先輩のスマートフォンの着信音が鳴った。

「「届いた!」」再びふたりの声が重なる。

「友達にも届くのでしょうか?」と少し心配だけど聞いてみた。

「それも実験したいけど、まだ朝早いから朝食後に送信してみよう」

「はい!」

 

 それから私達は朝食を食べにいつものファミレスに行くことにした。

 先輩も私も寝不足だったのになんだか元気が湧いてきた。


 朝食を食べ終わりいつもの作戦タイムに入る。

「今日は、とりあえずスマートフォンのメールと電話機能の実験をしてみよう」と先輩。

「はい!」

「今までで1番いい返事だったな」と先輩は苦笑いを浮かべている。


「メールと電話機能の実験の後は、どうしましょう?」と私は尋ねる。

「う~ん……。今日は2人とも寝不足だから少し休憩してもいいんじゃないかな? 連続三日間実験詰めだから少しは休んでもいいと思うんだけど……」

「そうですね……」なんとなくいつもの先輩の熱意が感じられなかったので不思議。


 だけど実際に私は疲れていた。

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