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「オトシモノ」  作者: 葉月 晶
五日目
32/46

寝不足

「ふぁ~」

今日、何回目のあくびになるだろう?

昨夜は眠りについてからすぐに悪夢を見てしまい文字通り飛び起きた。それから眠気も覚めてしまい何度か寝返りをうってみたりしたけどやっぱり眠れない! 眠るのを諦めてゲストルームにあった先輩の小説を二冊借りてリビングに移動した。


 リビングの照明を一番明るく設定して柔らかいソファに座ってカーテン越しに朝の光を感じるまで小説を読んでいたのだった。こんなに柔らかいソファで小説を読んでいたら、いつの間にか寝ちゃうかなと思っていけれど私の好きな作家の新作だったのでバッチリ二冊とも読んでしまいました。


 先輩は七時頃に起きてきた。

「先輩おはようございます」

「ああ、おはよう。今日は早起きだな」と、先輩はコーヒーを淹れるためにキッチンに向かった。


「もしかして先輩も眠れなかったのですか?」と聞いてみる。

「なんでわかるんだ?」先輩は苦笑して言った。

「だっていつもより顔色が悪いもの。目の下にクマができてますよ」


「そういうキミも眠れなかったのか?」と先輩の声がキッチンから聞こえてきた。

「え? 私にもクマできてます?」と慌てて目の下を隠す。

「いや、テーブルの上に本が置いてあるから」

「あ、ゲストルームにあったので貸してもらいました。結局朝まで読んでしまいました」

 それからふたりでコーヒーを飲みながら昨夜読んだ小説の話をした。

 

 ふたりの言葉が途切れた時に気になっていたことを先輩に話してみることにした。

「そういえば昨夜、起きている時に気がついたのですが、昨日の午前中に先輩が送った廃墟候補のメールって、このスマートフォンに届いたんですよね」


「そうだ! あの時は何気なく送信していたけど、そのスマートフォンのメール送信機能はどうなっているんだろう?」先輩の瞳に光がさし始めた。




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