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「オトシモノ」  作者: 葉月 晶
一日目
3/46

瞬間移動?

 私は混乱しながらも必死で考えた。この図書館で宿題を終えて帰宅した、そして自分の部屋のノートパソコンの前で図書館の風景を見ていた……。やはり図書館に向かった記憶はない。


 図書館の壁掛け時計を見上げる四時過ぎだった。私の家から図書館までは少なくとも二十分はかかる。でも自分の部屋の壁掛け時計を見てからわずか数分しか時間が経ってない。


 私、もしかして瞬間移動しちゃった?


 普通の女子高校生から『瞬間移動』などという発想は、なかなか出てこないと思う。だけど私はオカルト研究部、略してオカ研の部員。超怖がりな私が進んで入部した訳ではない、亜由美の強引な勧めにより一緒に入部したのだった。


 USBメモリを返してから家に帰ろうと思ったけど私はバッグを持っていなかった。制服のポケットを探す、ポケットにはスマートフォンしか入ってない。仕方がないのでUSBメモリを返すのを諦めて家に帰ることにした。


 二十分かけて自宅に着いた。お母さん帰ってきているかな?


「ピンポーン」インターフォンを押してみる、いくら待っても誰の声も聞こえてこない。合鍵も持っていないので玄関の前で待つことにした。


 十五分くらいで、お母さんが買物を終えて帰ってきた。左手に持っているエコバックからはフランスパンが飛び出ている。明日の朝ごはんかな?

「お母さん、お帰りなさい」と声をかける。

お母さんは「あら、どなた? あきらのお友達かしら?」と首を傾げた。

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