表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「オトシモノ」  作者: 葉月 晶
三日目
19/46

作戦タイム

 マンションの近くにあるファミレスで朝食を食べながら、今日の作戦タイムが始まった。


「まだメモした中で試してないのは何?」先輩はこんがり焼けたトーストを食べながら尋ねてくる。

 私は手に持っていたパンケーキ用のナイフとフォークをテーブルに置いた後、スマートフォンのメモアプリを確認して先輩に向かって読み始める。

「神隠し伝説の噂のある神社の参拝と、心霊スポット(病院の廃墟)巡りと、紙を持って寝るの三つです」

 私の意見はどれもやりたくない、でも一番ましに思えたのは神社の参拝かな?  


 そんな私の心の声を聞いていたかのように先輩は今日二杯目のコーヒーを飲みながら言った。

「今日は神社に参拝しよう」

 

 私は半分ビックリしながら口の中のパンケーキを急いで飲み込み、そして先輩に聞いてみた。

「この神隠し伝説の噂のある神社って、どこにあるんですか?」

「その神社ならキミも行ったことがある」と先輩は少しだけ微笑んだ。


 う~ん……私の行ったことのある神社? そして先輩の意味ありげな微笑み?

「え! もしかして私の家の近くにある、あの寂れた神社ですか?」


 先輩はうなずきながら「そう、去年のオカ研で肝だめしに使った神社だ」

 たしか去年の肝だめしは真夜中に参拝した記憶があった。

「こ、今回も真夜中に行くんですか?」と先輩に聞く声も思わず上ずってしまった。


 だってあの肝だめしは本当に怖かったんだもの! 

 先輩、どうか昼間と言って下さいと心の中でお祈りしてみる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ