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「オトシモノ」  作者: 葉月 晶
プロローグ
1/46

プロローグ 01

 私がそのオトシモノを拾ったのは五月七日、ゴールデンウィークの連休明けの日だった。

 今年のゴールデンウィークは二日から六日までの五連休、お父さんは有給を取ってもっと早くからリビングでゴロゴロしていた。

 だけど私はもう高校二年生、ゴールデンウィーク中の家族旅行なんてもう興味もない。だから友達の亜由美と遊び歩いていた。


 ゴールデンウィーク中、先生達は私達生徒をほっといてくれる程に世の中は甘く出来ていないみたいで、呆れるくらいに宿題が出された。

 夏休みの宿題が簡単に終わらないのと一緒でゴールデンウィーク中の宿題もなかなか終わらない。結局、私はゴールデンウィークが終わっても全ての宿題は終わっていなかった。

しかし、頭も要領も良い亜由美はしっかり遊びながらも宿題は終わらせてあったのだ。


 さすがの私も今日に提出しなくてはいけない宿題は昨日のうちに終わらせていた。

 だけど明日提出予定の宿題は終わってない! それなので放課後、コンビニで亜由美の宿題をコピーさせてもらった。

 そして今は図書館の自習室で必死に答えを写してるところです。


――あと一枚で終わる。


 その時、コロンっと消しゴムが転がり机の下に落ちた。「もうっ」ため息をつきながら机の下をのぞく。そこには私の消しゴムと見覚えのないUSBメモリが転がっていた。

 とりあえず消しゴムとUSBメモリを拾う。帰りにカウンターに届けておこうと思いUSBメモリをバッグのポケットに消しゴムはペンケースにしまい残りの宿題に向かった。


 しかしその五分後にはUSBメモリの存在を忘れてしまっていた。

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