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のんびりした感じの小説

外野手~女心と上の空~

作者: オリンポス
掲載日:2014/08/17

 甲子園の影響で、俺の彼女が野球に興味を持ち始めた。

 彼女はラジオで実況を聞いていても、守備位置がわからないから教えて欲しいと言った。


「投げる人がピッチャーで、捕る人がキャッチャーでしょ?」

 彼女は指を折りながら、自分の知識を披露していく。

「一塁から順に、ファースト、セカンド、サード」


「そうそう、英語と同じだ」

 俺がほめてやると、

「それじゃあ遊撃手は、フォース?」

 彼女はそんなことを言った。


「なんで遊撃手がわかって、ショートがわかんないんだよ!」

「あっ、ショートだ」彼女は手を打った。「じゃあ、外野手はロング?」

「なんでやねん。ヘアスタイルかっ!」

 怒鳴るつもりがなくても、つい怒鳴ってしまう。


「ごめんごめん、セミロングだ!」

「だからヘアースタイルじゃねーか!」

 俺は仕方なく、ヒントを与えてやることにした。

「一塁は右側にあるだろ? その延長線上だぞ?」

 彼女はあごに手を当てて、考え始めた。

 黙っているとかわいいのにな、と俺は彼女を見つめる。


「一塁、右側、延長線上、でしょ?」

「ああ、そうだよ」

「右のほう、ちょっと長めでお願いします」

「床屋かよ」

「ヘアースタイルだよ!」

 突っ込まれた。

 俺はなぜか彼女に突っ込まれてしまった。


「ライトだよ、ライト」

 俺が教えてやると。

「左はレフトだね!」

 彼女は満面の笑みを浮かべた。

「それで、真ん中がだな……」


「もういいよ」

「えっ?」

「なんか野球って、将棋みたいでめんどくさい。飽きた!」


 飽きるの早いよ。

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― 新着の感想 ―
[一言] 笑わせてもらいました。 ……もっとも、わたしも野球のことをまるで知らないので、「ああ、そう言えば、ライトとかレフトなんて言葉を聞いたことがある。そうか、ロングじゃないんだ」 などと、決して人…
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