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テスト  作者: 最ぷち
1/2

てすと

---繁華街裏にて。


?「......[カドクラ]ッ!? テメェ何しやがる......!」


其処に二人の男が居た。

二人して共に学ランを着ている。一人は声を荒げ地面に伏し、もう一人はそれを上からただ見下ろす(さま)である。

この時は、その見下ろす方が先に口火を切った。


??「いつも思ってたけどよ。てめえのその言動が目障りなんだよ、[ハザマ]。てめえここから失せろ」


?「フザケるな......[カドクラ]、テメェこそオレの眼前から失せろ......!!」


互いの威嚇合戦は遂に歯止めが効かない状況へ移行していた。


この[カドクラ]が[ハザマ]を殴り飛ばす少し前、そこ目の前にいる[ハザマ]という男は、これまた別の(がく)ラン(おとこ)の尻を追い回していた。カツアゲである。

この繁華街、路地裏汚い中華街の一端にある此処らの区画は、[カドクラ]という男がよく屯す場所であった。そこへ[ハザマ]が()()で上がって来たのだ。


今回の[ハザマ]の恐喝沙汰も、それがまた[カドクラ]を挑発する意図であるのは明白であった。

だから[カドクラ]は、この嫌な喧嘩を買ってやったのである。


カドクラ「毎度おれの周りうろちょろ飛び回りやがってよ。また見過ごしてやると思ってたのか」


苛立ちが互いの罵声に拍車を掛けていた。


カドクラ「おれは嫌いなんだよ、てめえみてぇに思い上がって他人(よそ)を組み敷く野郎がな!!」


ハザマ「......オレがテメェの周り飛び回ってるだと?! テメェこそ思い上がってんじゃねえよ......! オレがテメェの邪魔してんじゃねえ──」


ハザマ「──テメェがオレの邪魔してんだよ......!!」


その瞬間(とき)には、[ハザマ]は既に地べたを蹴って駆け出していた。


[カドクラ]の居る方角へではない。

すぐそこで委縮して縮こまっていた、先程カツアゲされていた学ラン男の方角へ向かってだった。


ハザマ「止められんなら止めてみろや[カドクラ]!」


カドクラ「?! (なん)だ、やめろ!!」


このとき既に、奴には[カドクラ]が止めに入るであろう事が解っていたのだろうか。

咄嗟の[ハザマ]のトチ狂った行動意図など、事実そのとき()めに入っていた[カドクラ]当人には解る由も無い。


だから急に振り向いた[ハザマ]の、その手に隠し持っていた折込ナイフにも気づくのが遅れたのだ。


カドクラ「──あ?」


気づいた時にはもう遅かったらしい。

対面、咄嗟に構えられた両腕を蹴剥(けは)がして、[ハザマ]はその[カドクラ]の懐へ飛び込んでいた。



不良同士の抗争。


最初から[ハザマ]という男はカツアゲの成否など如何でも良かったのだろう。

後から思えば[ハザマ]は元から、[カドクラ]へ対する日頃の意趣返しの機会を探っていただけだったのだ。


[カドクラ]の脇腹に、[ハザマ]のナイフが深く突き刺さる。

よくある不良達の喧嘩の顛末とは、その大体はこんな幕切れである。



……


…………


カドクラ「......」


カドクラ「......あ?」


カドクラ「...此処、は......」


幕切れとなるはずであった。


[カドクラ]が、再び目を覚ましたのだ。

そして[カドクラ]が漸く我に返ったとき、目の前にはそれが在った。


見たこともない部屋。

目の前に、蹴破りがたい鉄格子が広がっていたのだ。


暗く灯の灯っただけの空間~


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