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魔法のかかった宝石の粉

 異世界の市場について、ここは少し大きめの市場街らしい。


 通りが路地につながっていて、そこに魔方陣駅がある。


 なので路地のあたりから街に入る。


 まず個人的になのか花屋や花売りがいる。


 色んな種類の服が並んでいて、異世界にもハンガーがあるらしいこと発見!


 通行人の服装も色々とあって、ケモ耳とかにおっかなびっくり。


 本の中の知識として持ってはいたけど、ケモ耳のひとと通り過ぎるってレア。


 振り向いてみるとズボンの後ろから長い毛のはえた猫みたいな尻尾があった。


「すごい・・・!!」


「ねぇねぇ、レイちゃん、あれ、ソーセージかな?」


 ミツユキ君が指を差したのは食品班辺りにさしかかった所。


「なんの肉だろう?」


「・・・うーわー、怖いこと思いついて言いそうになったー」


 

「あ、あのたまごってダチョウのかな?」


 すると通りすがりのひとが、「あれはドラゴンのだよ」と言って去った。


ミツユキ君「うーわー、無精卵かな?」


「すごいー!!多分そうだよね」


「だよね」


 お店のひとが「羽根や尻尾や牙もあるよ」と言う。


「「うわー」」



「ドラゴンの心臓はいかがかね?」


「ド・・・あれ、これ、トマトじゃん」


「ん?この品種、『ドラゴンの心臓』と言う」


「そうなんだー」


「黄色いやつもあるよ」


「そっちは名前なんて言うの?」


「品種?『イエローン』」


「意味はなに?」


「黄色いやつ」



 市場は通りに屋根があって、少し薄暗い。


 地面にシートを敷いて、野菜を売っている老婆なんかもいる。


 あと、ふらふらと市場に認められてるか分からない売り方をしているひともいた。




「あれってヘビ?カサカサしてそうだけど」


「漢方かなんかかな?」


「いらっしゃい」


 目的の場所には、可愛らしい髪の毛をツインテールにした幼女がいた。


「留守番?」


「あたしゃ白魔女だえ」


「お姉さんは年はいくつですか?」


「いくら出す?わたしゃそっちもまだ若いぞ」


「そんなつもりはありませんっ」


「じゃあ秘密」


私「ビックリした~・・・スパイス?」


白魔女「魔法のかかった宝石粉だえ」


私「じゃあここで合ってるんだ?ラピスラズリとサファイアの粉を小袋ひとつ分」


白魔女「ほ~。混ぜるのかい?」


私「はい」


白魔女「先に代金を払いな。四十万シューイーズだよ」


 ミツユキ君が袖から出した代金を払った。


 そして海老茶色の袋に粉を入れてもらって、ヒモで袋口を閉じてもらった。


「毎度」


「はい。ありがとう」



 しばらく歩いて、ミツユキ君ときゃきゃとはしゃぐ。


「わー、ミッションクリア?」


「無事に帰りたい~」



「おい、そこのご両人よう。魔法のかかった宝石の粉を買ったな?」


ミツユキ君「まさか盗賊?」


私「時々、いるって聞いたけど・・・ヤバいっ」



「おりゃあ悪党面をしてるだけのそこらにる案外とおじさんなだけだ」


「・・・何か用ですか?」


「藏之助を持ってるなら、それに入れりゃあいいのよ」


「「え」」



 うちわで自分を扇いでいる中年でっぷりとした男「こちとら市場の委員会でぃ」



私「祖母から使い方聞いてたけど・・試してみる」


 メイドさんから渡された藏之助に意識をすると、ヴンと音がして亜空間が開く感覚。


 次の瞬間には宝石粉の袋は「藏之助の亜空間」に収納された。


ミツユキ君「すげぇ!」



 こうして委員会のおじさんに礼を言ったあと、ふたりで無事に魔方陣駅へ。


 そこからマチルダさんの自宅に戻って、報酬の五万シューイーズを貰った。


 まぁ本来はひとりでこなすはずのをふたりで向かったから、半分こ。


 給料は今回、二万五千シューイーズ。



 楽しかった!!



「《また来てもいいぞ》」とアレックスに言われた。どうも後見人的な立場らしい。




◇夕食で特に美味しかったもの◇


・ブロッコリーとオーシャンキングの和ドレマヨサラダ


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