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闇の中の光明は追われるものだ
トンネルの、あの一点の白が見えた時の安心感
ただ、今私は光のなかにいる
どこにも陰がない
怖さはないが、これじゃ眠ることもできないや
あああああ!
私はいつまでも不器用でしたっ!
うまい調和を取ることは遂にできなかった!
いつもどっちかに片寄る性分なのです!だから今もこんな、光しかない場所に辿り来ちゃったんだと思うのです!
届かない叫びを喉から絞り出す
悔しいのだ、本心から
「ホントニ アンタワ、ゼロカ ヒャクネ」
「ウン、ソウ」
あの会話。あの会話が、とどのつまり私の全てだ。
私という人間は、あんなつまらない言葉で集約されてしまうのだ………
眩しい。眩しくて死にそうだ