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それでも私はあなたに伝えたい。

「んっ・・んっ。」

「意識が戻られましたかな。」

あれガルー老どうしてここに。

あっそうだ、確か、腕刺されて・・・

よし、感覚はある。

ちゃんと動くし。

「あまり無理はなさらぬようにあと二日はお休みくださいとコーネリウス殿がおっしゃっておりました。」

「あ・・えっと・・・ミサキ姉はどうなりましたか。」

「私は存じておりませぬが、今使いの者を陛下と妃様がたに送りましたのでそちらから聞かれるんがよろしいかと。」

「あの、剣術の修練どうなりますか?」

「そんなに心配せずともあと二日で完治するそうですから大丈夫ですよ。」


そうか、ならよかった。


しばらくすると足早に廊下を走ってくる音が聞こえた。

「シベル!」

「母さん。」

「大丈夫、痛くなかった!?」

「う、うん大丈夫だから落ち着いて。」

母さん顔が真っ赤ですよ。

「ガルー老ご苦労様でした、あなたも休んでください。」

「分かりました、ではシベル様後程。」

「はい。」

ガルー老は一晩中俺を見ててくれたそうだ。なんだか少し照れ臭い。

ガルー老と入れ替わりにサワカさんと父が来た。

あれこれ心配そうにしてたけど大丈夫だと言っておいた。


「そういえばミサキ姉は?」


なんか空気が重くなった気がする。

「あのねシベル、ごめんなさいさっきガルー老に聞いてここにまだ来てないってことは部屋にまだ閉じこもってるはずよ。」サワカさんが言うにはあの後ふさぎ込んでしまったらしい。


「父さん、今回の件はミサキ姉は悪くないからね、父さんいつも言ってるでしょ先に手を出した方が負けだって。」

「分かってるよ、だがなシベル結構バカにされることの多い私だがけじめのとらせ方は心得てるつもりだ。」


・・・・心配だ。



――――――――――――――――――――――――


次の日の昼頃


サワカさんがミサキ(ねぇ)を連れてきた。


「ミサキ姉の顔が腫れてる、どうしたの。」


僕はミサキ姉の表情に覚えがあった、『理不尽だ、不公平だ』

よく僕が前世で思っていたことだ。今の僕は恵まれているけどミサキ姉にとって今の僕は目の上のたんこぶもしくはできれば会いたくない人なのだろう。


こんな時、『アキ』はなんて言ってたっけ。



「ミサキ姉、僕、かっこよかったでしょ!!。」

「えっ。」

「正義の騎士みたいにさお姫様を守ったんだからね!。」


・・・・すこし大げさにしすぎたかな。



「・・ふふっ、うん、かっこよかったよ騎士様。」


「えへへ。」

ちょっと照れるな。


「シベル、ミサキを助けてくれてありがとね。」

「はい!!どういたしまして。」




――――――――――――――――――――



「元気そうだったわねシベル、決心はついた?」


「はい、お母様、わたしもう逃げたくありません弟のかっこ悪いになりたくありません。」


「よし、その意気よ、頑張ってらっしゃい。」

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