表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/8

支援者

 勇者へと襲いかかる魔物の攻撃を防いだギルは……。


 次回がラスト予定です。

 あいつは顔を怪我したせいで、自分に自信が持てなくなったと言っていた。


 女にとっては、やはり顔の傷は、心をも傷つけてしまうのだろう。

 だが、そんな思いをこの勇者が抱える必要はない。


 勇者だからといって、そこまで自分を犠牲にする必要はないのだ。


「あ、あなたはさっきの……」

「ああ、さっきぶりだな。だが懐かしんでる場合じゃないぞ? まだ終わってないからな」


 魔物はまだ生きている。


「お前は魔法は使えるか?」

「は、はい……使えます……」


 何やら少し警戒されているが、別に関係ない。


「なら魔法剣を使え」

「ま、魔法剣ですか?! そんな高等技術使えません!」


 そうか……ならこいつにこの魔物を無傷で倒すのは無理そうだな。


「なら剣を貸せ」

「ちょ、ちょっと待って下さい! あなたは一体何なんですか?!」

「俺が何者かなんてのはどうでもいいことだろ? あいつを倒したいんだよな?」


 彼女は渋々だがコクリと頷く。


「あのな、スフィアスピナ……あの魔物は武器に対しては硬化、魔法に関しては軟化して耐久値をあげてるんだよ。だからどちらの要素も込めた魔法剣なら簡単にダメージを与えられるんだ」


「どうしてそんなことを知ってるんですか?」

「……昔教えてもらったんだよ。こいつに苦労させられたって奴にな」


 あいつは詳しくは教えてくれなかったが、相当恨んでたみたいで、スフィアスピナのことを調べ尽くしたと言っていた。


 そこで編み出した最適解が、魔法剣だったと聞いている。


「それで剣を貸すのか貸さないのかどっちなんだ? あいつもそろそろ痺れがとれて動き出すぞ?」


 トーントーン――


 言うが早いか、既にスフィアスピナは跳ね始めている。

 どうやら俺を警戒しているようだ。


「は、はい、貸します……!」


 おずおずと俺の方へと彼女が剣を差し出してくる。

 それを受け取り、俺は剣を正面に構える。


 良い剣だ。魔力がよく馴染む。


 バチバチとした魔力が剣に注ぎ込まれ、刀身が研ぎ澄まされていく。


 ドン!


 危険を感じたのだろう。

 スフィアスピナが一心不乱にこちらへと飛んでくる。


 だが、狡猾なあいつは、焦りながらも、こちらの弱所を的確に狙ってくる。


「きゃ!」

「ぐっ!」


 勇者が狙われ、慌ててフォローに回る。

 なんとか剣で防ぐことはできたが、剣に込めた魔力は霧散してしまった。


 面倒だな……!


 勇者を守りながら戦うのは流石にキツい。


「おい、勇者。もっとこっちに近づけ」

「は、はい……!」


 勇者が怯みながらも近寄ってくる。


 これでフォローをしやすくはなったが、死角も増えてしまう。


「どうする……」


 とりあえず魔力を込め直し、再び剣を構える。

 向こうも様子を窺っているようで、トントンと地面を跳ねている。


 このままでは膠着状態から抜けられない。


 先に動いたのは――


 トントントントントン――


 スフィアスピナが地面を跳ねまわり、俺達の周りを旋回していく。


 段々と速度を上げ、徐々に反応するのが難しくなっていく。


「くそっ!」


 俺はキョロキョロとスフィアスピナを目で追いかけるが、段々と視界に収まらなくなる。


 ドン!


 おそらく奴に出せる最高速度でこちらに突っ込んできた。


 そこには勇者の体がある。


 一直線にスフィアスピナの体が吸い込まれていく。




――俺の持つ剣へと。


「俺がお前の速さに対応できないと思ったか? その判断力の良さが命取りなんだよ」


 魔法剣がまるで魚をさばくように、スフィアスピナを真っ二つにする。


「すごい……」


 そんな勇者の呟きを聞きながら、スフィアスピナは完全に絶命した。

人気低迷に伴い、次回にて打ちきりでございます。

また余裕と需要があれば、続くかもしれません。


続きが見たいという方は、ブックマークなどをよろしくお願いします

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ