転生とは
ミアを見送り、ベッドに横になるユウト。目を閉じた先にいた相手は、、、
暗闇の中を歩いている。光は無いが、自分の姿ははっきり見える。俺は暗闇の中をさらに進む。しばらくすると、誰かが背中を向けて立っていた。「・・・」俺は立っている人物を知っている。
「よぉ、意外に早かったな」その人物はそう話しながらこっちを向いた。「やっぱり・・・お前か」俺はその人物に答えた。そこに立っているのは車に跳ねられた俺だった。
「まずは状況把握だな。この身体はお前で、精神体、つまり魂だな。は、【俺】お前の身体は【俺】であり精神体はお前。変な感じだが、そう言う状態だ」と【俺】は確認を求める。
「状況は解った。」俺はそう言って続ける。「何故こんな状況になったんだ?」俺が問いかけると【俺】はため息を吐き答えた。
「・・・実はな、この状況になったのは、俺の責任なんだ。すまない」【俺】が頭を下げる。
「とりあえず、簡潔に言うと、【俺】はある病気で死の間際に居て、【俺】の世界では禁忌とされている転生に手を出した。そして、お前の魂を【俺】の中に宿して新たな命を得る事で病気を完治させた。この病気は身体に『宿る魂』が死ぬと消える。病気とは言ってるがはっきり言えば呪術だな。」信じられないとは思うが。と【俺】が言う。
正直、頭の理解が追いつかない。こんな状況でこれを言うのは間違っているようだが知らない。
「転生だとか、呪術とかわからない。短くまとめてくれ」俺が言うと【俺】は目を点にして呆れていた。
「まぁ、そうだよなぁ。【俺】の記憶は引き継いでるし。難しく言っても仕方ないよな。」【俺】はため息を吐き続けた。
「俺、死ぬ、転生、お前、呼ぶ。復活」で良いか?そう言って同意を求める。
「OK、把握」俺は答えた。そして続ける。「なんで、俺なんだ?禁忌に手を出してまで何がしたかったんだ?」と聞くと、【俺】は悲しい目をしながら答えた。
「お前を選んだのは『真名』が一緒だった事が一番の理由だ。」【俺】が答える。「転生とは身体に定着する精神体、魂を切り離し『真名』が限りなく近い者の魂と入れ替える事を言うんだ。」
【俺】は続ける。
「転生を行うには2つの生贄が必要になる。1つは転生を行う者の魂。つまり【俺】の魂。もう1つは入れ替える魂が持つ肉体。お前の身体の2つ。禁忌とされているのは何処か別の次元の誰かを身勝手に殺す故に、禁忌とされている。」
【俺】はそう言ってため息を吐いて、俺を見た
「つまり、」俺が口を開く「【俺】のせいで俺は死んで魂だけになって、この世界に来たって事か。」俺が問いかけると【俺】は「そうだ。」と小さく呟く。
「なんでこんな事を・・・」俺がそう言うと、【俺】が答える
「・・・ミアの為だよ。」その声は辛うじて聞こえる程小さかった。
俺は侑斗
【俺】はユウト
で、表現しましたが、難しい!
早くギャグに行きたい