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ホーリーさのかけらもねぇ!

邪龍→邪竜

他にも文章を少し


改訂しました。


ダンジョンに潜り始めてから三日経つ。

最初は生き物を殺すことに気色の悪さを感じていた生徒も慣れて来たようだ。


「今日はこのダンジョンの最奥まで行きますぞ!」


ダンジョンは奥に行くにつれ寒さがひどくなって来ている。当然ゾッとするような感じも強くなる。

明らかに僕の聖剣の気配だ。

一吾が白沢達に聞こえない様に話しかけてくる。


「水月、ここって嫌な感じがしないか?」

「ここは特別だよ。どっかに僕が使ってた聖剣あると思う」

「なんでそんな剣を使ってたんだよ!」

「しょうがないじゃないか。『聖剣召喚』は顕現する剣を選べないんだし。」

「聖剣じゃねぇだろ!ホーリーさのかけらもねぇじゃねぇか!」

「それは千年前に僕がこの世界で文句言ってるよ……」


あの剣は本当に使いづらかった。手に持てば勝手に生物を斬ろうとするし、変な禍々しい気配を放っているしで、邪竜なんかよりよっぽど「邪」だ。


「……話変わるけど、今日はやけに魔物が少ねーな」

「確かに。下層は魔物が少ないのかな?普通はどこも変わらないけど」

「なんか俺、やな予感がする……」


気の所為だといいけど。


少し不安を覚えながら進んで行くと、これまでのより一際大きい魔物が突然出て来た。確か竜の亜種、地竜だ。地竜は翼がなく飛ばないが、他の竜のよりもスピードとパワーが秀でている。トカゲの形してるけど。


「グオオォォォッ!」

「な、なんだあいつは!」


先行していた一条達のグループもその声を聞いて戻って来た。騎士団長のゴードンさんも一緒に来て、指示をだす。


「お前らは一旦離れて魔法の準備をしろ!騎士団はその時間稼ぎだ!」

「「はいっ!」」


地竜の爪や尻尾での攻撃を騎士団がしのぐ。その隙に鈴木や白沢など、魔法が得意なメンバーを中心に魔法の準備をする。間も無く魔法が地竜をおそった。


「まだ油断するな!すぐに次の魔法の準備だ!」


皆はすかさず魔法陣を展開する。


「シャイン・レイン!」


光の矢が雨の様に降り注ぐ。最近一吾が使える様になった固有魔法、「光魔法」だ。


「チッ効いてねぇ!ブレスが来るぞ!」


地竜が口に魔力を集め、発射した。

ブレスが地をえぐりながら迫る。皆逃げきれない。

仕方なく僕は腕を振る。


金色の魔法陣が現れ、ブレスを完全に阻む。

最近使い方を思い出した、金色防御魔法陣だ。みんなには固有魔法ということで通している。


「助かったぜ、ナルセ!」


もう地竜は次の攻撃に移っている。騎士団はよく攻撃を防いでくれてるけど、僕達の火力が足りない。これでは倒せずに、騎士団の人が疲弊してしまう。


「沼田!他のクラスメイトを呼んできてくれ!このままじゃ火力が足りない!」

「う、うん!」


一条はあまり戦力になっていなかった沼田を連絡役に使う様だ。沼田が必死に走って行くのが見える。

地竜がそれに気づき、襲おうとするが僕がまた魔法陣で防ぐ。それが気に食わないのか今度は僕を狙ってきた。


「グオオッ!」

「成瀬にばかり活躍はさせん!」


大山が地竜の爪を掴んで受け止めていた。「剛力」を使える様になった大山は地竜とも力で拮抗する。そのまま大山は前衛の騎士団に混じって戦い始めた。


「シャイン・レイン!」

「フレア」

「ウィンドカッター!」

「ウォーターバレット!」


一吾、白沢、鈴木、木村がそれぞれ魔法を放つ。やはり火力が足りない。それに騎士団の人も疲れて来ている。しかし僕は攻撃魔法も近接もそんなにできない設定なので援護に徹している。死人が出るようであれば真面目にやるが、出来ればやりたくない。

早く援軍が来て欲しいな。


「助けに来ましたぞ〜!」

「無事か!」

「大丈夫だったか!」


お、援軍だ。


今回もすぐに改訂する気がします。


案の定数秒後に改訂です。

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