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曇る眼鏡

ドアを開けるのは容易いことだ。でも、行きたくないという気持ちが、僕の腕を支配しようとしていて、なかなかドアを開けられずにいた。

ため息を軽くすると、外の世界を見れた。白い景色はやはり寒さを感じさせる。

手袋にマフラーをするなど、万全な格好で外に出るが、それを貫通するかのように、僕の体に冷え込んだ空気が入ってきた。

マスク越しから出る白い煙は、僕の体温を測らせてくれる。

「よっ!」

後ろから不意討ちされたかと思った。

挨拶は目と目を合わせてやるものだと、小学生のうちから習ってるはずなのに後ろからするとは。

仕方なく返事をすると、僕の横を通り過ぎて、走っていってしまった。

後ろ姿を追う僕の眼鏡は曇っていた。

行き先もあやふやで、分かっているのに目的がなくて、学校に行く気力が無くなってしまった。

「学校行くのめんどくさっ」

僕はまた呟いた。


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