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塔の管理をしてみよう 作者:早秋

第2章 塔の運営を開始しよう

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(4)生活環境の整理

よろしくお願いします。
 第五層からの動線は確定できたので、次は村の作成を・・・と思ったらミツキが話しかけてきた。
「考助様、ちょっといいかな?」
「うん。どうしたの?」
「エク達を街へ送ってくるわ」
 コウヒとミツキは管理長補佐に設定してある。
 ちなみにワーヒドとエクは管理員になっている。
 管理長・管理長補佐・管理員に指定されると、転移門を使ってどの階層でも自由に出入りできるようになっている。
 管理門を使えば、一気に第一階層まで行くことが可能だ。そこから塔の外へ出ることができる。
 塔の外にさえ出ることができれば、ミツキなら街まで転移できる。
 塔の中、あるいは塔の外からの転移はできないようになっている。塔の各層への出入りは、転移門からだけになっている。
「あ、ちょっとまって。第一層の出入口開けるから・・・・・・これで大丈夫」
「ありがとう」

 ミツキは考助にそう言い置くと、コウヒの方へ寄っていき何事か話しかけた。
 二人そろって考助の方を見て、なぜかコウヒは赤くなって頷き、ミツキは楽しそうに笑っていた。
「・・・え? 何?」
「な・・・なんでもありません!」
「大丈夫よ。考助様にとっても悪い話じゃないから。・・・たぶん」
「はあ・・・。まあ、いいか」
 最後の一言が非常に気になるが、そこを突っ込んでもちゃんとした答えは返ってこないだろう。
 こんな様子の女子に、無理に聞き出そうとしてもいい結果にはならない、というのは何となくだが考助にも分かる。
「それで、いつ戻ってくるかわかる?」
「私は明日には戻ってくるわ」
「わかった」
「それじゃあね」
 ミツキは、ワーヒドとエクを連れ立って街へと向かっていった。
 明日帰ってくる予定のミツキはともかく、ワーヒドとエクはしばらく街で活動することになる。
「私は夕飯の準備をしてきます」
「よろしく」
 コウヒもまだ赤い顔をしたまま管理部屋から出て行った。
 残された考助は、今度こそ第五層での村の作成に取り掛かるのであった。

 ♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦

 名称:一般住宅(タイプA)
 設置コスト:2万pt(神力)
 説明:一般的な家庭用の住宅。

 名称:中規模用店舗(タイプA)
 設置コスト:5万pt(神力)
 説明:中規模な店舗。一階にカウンターがある。ギルド用としても使える。

 名称:神殿(極小)
 設置コスト:5万pt(神力)
 説明:転移門を中に設置できる神殿。転移門を設置する部屋しかないので小さい。

 第五層のほぼ中央に当たるところに住宅十軒と店舗を一軒建てた。
 街の中央(予定)に当たる場所には外部と行き来する転移門を設置する予定なので、ついでにそれ用の神殿も建てた。
 転移門はまだ設置しない。リュウセンの街の外に転移門設置用の建物を作る予定なので、それが完成してから設置することになる。
 リュウセン側の準備は、ワーヒド達が行うことになっている。
 当然ながら人の手によって建てられるので、転移門が設置できるのはまだ先のことになるだろう。

 名称:建造物用低LV結界
 設置コスト:5000pt(神力)
 説明:建造物への侵入者を防ぐための結界。永久型。

 ついでに各建物に結界を設置した。
 第五層はゴブリンも出現する。人が住むまで荒らされないようにするためだ。
 定期的にコウヒかミツキに、村周辺の魔物の討伐してもらった方がいいかもしれない。
 とりあえずこれで、第五層の村の作成は終わりである。
 ちょうどいいタイミングで、夕飯ができたとコウヒが来たのでここで作業を中断した。

「夕飯の片づけが終わってから第五層に行きたいんだけどいいかな?」
「第五層にですか? かまいませんが、何かありましたか?」
 食事の最中、コウヒに問題がないか確認をしてみた。
「建物を立てたから周辺の魔物をできるだけ討伐しようと思って」
「かまいませんが・・・時間がないので大した数は倒せませんよ? ミツキもいませんから」
「問題ないよ。どっちかというと今日のメインの目的は、村の周辺の様子を見るためだから。本格的な討伐はコウヒとミツキがそろってからにする」
「わかりました。ご一緒します」
 第五層で出てくる魔物であれば考助でも問題なく対処できるのだが、コウヒとミツキがそれを許さないので本格的な討伐は後日ということにした。
 過保護すぎると思わなくもないのだが、心配してくれるのはありがたいので言われるままにしている。
 夕食が終わってコウヒが片づけに行ったので、考助は管理部屋で追加の作業をすることにした。
 管理層にワーヒド達召喚組の部屋を追加するのだ。
 召喚組はしばらくの間外で活動するので、管理層に部屋はいらないのだが、何かの用事で帰ってきたときに部屋がないのも問題がある。
 それなので、一応六人分の部屋を追加した。

 小部屋*6=神力1000pt*6
 家具(色々込)=神力200pt

 部屋の中にベッドと小さな棚だけ設置しておく。
 それ以外の物は、それぞれ個人個人で決めてもらうことにした。
 さらに生活するうえで、(考助にとっては)非常に重要なものを忘れていたのに気付いたのでそれを設置することにした。

 風呂(脱衣所・雑貨込)=神力1万pt

 実は風呂が好きな考助だ。
 時間があるときは、露天めぐりをしていたのはいい思い出である。
 ptを節約するために、最高の物は設置できなかったが、それは後の楽しみにとっておく。
 ちなみに、このときの考助は一切いやらしい気持ちはなかった。ただ純粋に風呂に入りたかったのだ。
 残念ながら(当然?)この世界にゲームなど無いので、現在のところ考助にとっての唯一と言っていい贅沢だったりする。

 ♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦

 管理層への風呂の設置が終わったところで、コウヒが来たので第五層へ向かうことにした。
 転移門から中心へ向かい設置した家と神殿を確認する。
 たまたま巣の近くに作ってしまったのか、建物の傍に灰色狼がうろついていた。結界があるためか、敷地の中までは入っていないようだ。
 先に狼を討伐して住宅の確認をすることにした。といっても、あっさりコウヒが討伐してしまったのだが。
 住宅に関しては、すぐにでも住めそうな状態になっている。
 と、ここで考助は致命的なミスに気付いた。

「・・・・・・井戸作るの忘れてた・・・」
「そうですね。そういえば、下水に関してはどうなってるんですか?」
 周囲を見渡してもどぶ川のようなものは見当たらない。
「それは、最初の家を作った時に、自動で地下に出来たみたい。神力10万pt持ってかれたけど、まあ必要経費だね」
「なるほど」
 ついでに上水道もと思ったのだが、この世界では上水道が完備されている街はない。
 管理メニューにも無かったので、設置できないのだろう。
 この世界の職人に頼んで作ってもらうこともできなくはないが、そこまでするつもりはない。

 本格的な討伐は明日以降に回すことにして、考助とコウヒは管理層へ戻った。
 忘れてた井戸を設置した後、考助はさっそく風呂に入ることにした。
 今の塔にとってはそれなりのptを奮発したのだが、そもそも常時お湯を使う風呂が一般家庭にあるわけでもないので、それくらいはかかるのだろう。
 考助がゆっくりと湯船に浸かっていると、なぜかコウヒが入ってきた。
「こ、コウヒ!? ・・・どうしたの?」
 申し訳程度にタオルで、抜群のスタイルの身体を隠して入ってきたコウヒは、顔を赤くしながら近づいてきた。
「折角ですので、ご一緒しようかと思いまして・・・お邪魔でしたか?」
「い、いや・・・そんなことないよ。むしろ、うれ・・・いや、なんでもない」
 思ってもいなかったサプライズに考助は焦ったが、断る理由がないというか、心情的にはむしろ大歓迎なのでそのまま一緒に入ることにした。

(そういえば、こんな状況で二人っきりって初めてだよな・・・)

 そもそもコウヒとミツキが別れて行動すること自体ほとんどないのである。
 こういうシチュエーションでは、もちろん初めてのことだった。

 結局この日の夜の行為が非常に激しくなったのは、男として致し方ないと、無理やり(?)納得するしかない考助であった。
 ちなみに管理層は上水道になっています。
 といっても管理層は外がないので、他の塔の管理者は上水道という発想はできません。魔法で出てきていると思っています。

 最後の行は入れるかどうか迷いましたが、結局入れることにしました。
 必要ありませんかね?w

2014/5/24 誤字脱字修正
2014/6/3 誤字修正
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