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塔の管理をしてみよう  作者: 早秋
第2章 塔の運営を開始しよう
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(1)管理スタート

いよいよ塔の管理のスタートです。といっても今回は塔各層はいじりません。


よろしくお願いします。

 世界では歴史上初の事態に激震が走っていることも気づかずに、塔の中では登録の手続きが進んでいた。

 といっても流れてくる音声は先ほどの声ではなく、機械的な声に変わっている。

「・・・登録者ノ分析開始・・・支配者ノ条件合致確認・・・塔ノ管理体制確認・・・さぽーと構成確認・・・完了・・・」

 機械的な音声が流れるのを、考助たち三人は黙って聞いていた。

 もう考助は制御盤には触れていない。

 ただ黙って待っている状態である。

「・・・最適化完了・・・作業用領域作成・・・全作業完了シマシタ」


「・・・お? 終わったかな?」

 機械音が終了を告げるのを聞いた考助は、立ち上がって周囲を確認した。

 制御盤の方を見ると、先ほどまでなかった透明な板が出来ている。

「管理もにたーニ、御手ヲ触レテクダサイ」

「・・・これのこと?」

 透明な板を指して聞くが、返事がない。

 しょうがないので、板に触ってみた。

 手が板に触れた瞬間、文字が出現してきた。


< チュートリアルを実行しますか? はい or いいえ >


 考助の左右からコウヒとミツキも興味深そうに見守っている。

 <はい>をタッチすると、塔の管理についてのチュートリアルが始まった。


 ♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦


 ☆塔管理ルールメモ


1:管理層にある三種のクリスタルへ力を貯めることができる。

  その力を使って管理層や塔へ様々な物を配置できる。


2:三種のクリスタル(神力、聖力、魔力)の力の互換は可能。

  ただし、変換効率は違っている。神力>聖力=魔力。1000聖力=1000魔力=1神力。


3:管理層メニューと塔(階層)メニューは違っている。

  配置できるものも管理層と塔では違う。管理層は部屋を拡張&改装。塔は自然やその他建築物、魔物、召喚陣など色々配置可能。


4:三種の力は、塔に存在する自然、生物、建築物などから入手できる。

  生物からは生きてる状態からも力をわずかに入手可能。ただし討伐の方が入手量ははるかに多い。(生きて存在しているときは聖力・魔力として入手して、倒されたときは神力で入手されるため)

  自然死の場合は、討伐の場合より神力入手量は減少する。


5:塔の各階層は拡張が可能。ただし膨大な神力を使う。

  現在はデフォルト状態で、各階層は同じ広さ。

  管理層も拡張可能。塔階層に比べて使う神力は少ない。


6:管理層・塔へ配置できるものは、塔LVが上昇するにしたがって増えていく。

  塔LVは様々な要因によって上がる。LVアップ条件は、管理者が見つけて行くしかない。色々やってみよう。


7:塔外部からの塔への持ち込みと配置は可能。

  外部から持ち込んだ生物がその階層へ根付くことができるかは、階層環境による(寒いところでしか生きられないものは、寒い環境へ配置すること)。


8:管理メニューにないものを持ち込むことも可能。

  持ち込んだものは、その後管理メニューに表示されることもあればないこともある。条件などは管理者自身で確認すること。


9:宝箱・罠なども配置可能。

  宝箱の中に入れる物は、メニューからの配置もできる。管理者が用意することも可能。


10:移動できる生物に関しては、転移門にて指定した階層への移動が可能。

   生物によっての移動制限はない。管理者が移動可否を指定することも可能。


11:外部との出入りは、第一階層の入り口と転移門のみ。転移魔法での出入りは、管理者の許可制。

   入口は開閉可能。これにより入口を使っての外部からの侵入をできなくすることも可。


12:塔を壊せる者が現れたときは、その者が世界を壊すことも可能。


 ♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦


 チュートリアルが非常に長かったので、内容をメモに取ってみた。

 抜けもあるかもしれないが、大体こんなものだろう。

 興味深そうにチュートリアルを見ていたコウヒとミツキにも確認をしたが、大丈夫だと頷いていた。

 現在、クリスタルには神力が100万ポイント、聖力と魔力がそれぞれ10万ポイントずつ貯まっている。

 これらのポイントを使ってまず何をするか、考助は一瞬だけ考えた。

 悩むまでもなくすぐに結論が出た。

 まずは、拠点の充実である。

 現在管理層には、制御盤とクリスタルがある部屋と塔へとつながっている転移門のある部屋しかない。

 これを生活ができる環境へと変えないといけない。


「了解しました」

「私も賛成」

 コウヒとミツキもすぐさま賛成した。

 さすがにこのままでは、拠点としては活用できないので、ある意味当然である。

 管理層メニューから何が選択できるか確認して、いろいろ設置していく。


 中部屋*2=神力1500pt*2

 小部屋*2=神力1000pt*2

 家具(色々込)=神力150pt

 台所=神力50pt

 本=神力1500pt

 各種調味料+台所用品+食材=75pt


 転送門部屋と制御部屋の間に部屋を四つ追加する。

 そこに、中部屋で居間と寝室、小部屋で書斎、食堂(キッチン込)の四つを設置して家具を設置していく。

 いずれ各部屋を大きくする予定だが、今はこれでいいだろう。

 神力は100万ptもあるのに、ケチくさい使い方のような気もするが、この後行う予定である塔階層の管理で大量に使う予定なので無駄遣いはできない。

 ちなみに台所系に関しては、考助の意見はほとんど入っていない。

 コウヒとミツキが次々と挙げていくものをそのまま追加していった結果だ。

 その分食事が充実するので、考助としても特に問題はない。

 本に関しては、魔法関連の書物やこの世界の歴史書などがあったのでそろえた。意外に高いが、街でも本自体が非常に高価だったので、しょうがないと割り切った。

 最後に決定をして、三人で様子を見に行った。

 コウヒは書斎で、ミツキは食堂で目を輝かせていた。

 そして二人とも寝室を確認するときに、期待するような目で考助を見ていた。が、考助は気づかなかったフリをした。

 当然ながら(?)寝室が一つなのは、二人の希望である。どうせ個別に作っても使わないので、ptが勿体ないと速攻で止められた。


「とりあえず拠点はこれでいいかな?」

「問題ありません」

「大丈夫よ」

 もし足りないものがあれば、後々追加していけばいいだろう。

 二人も特に問題なさそうなので、管理層の構築は一旦ここで終了する。


 次はいよいよ塔各層の管理を開始することにした。

少し短いですが、区切りがいいのでとりあえずここまでにします。

本日は22時にもう一話更新します。


各ptに関しては、後々修正が入るかもしれません。


2014/5/11 聖力or魔力*1k(1000)=神力。を1000聖力=1000魔力=1神力。に修正

三つを設置 → 四つを設置に変更

2014/5/17 誤字訂正

2014/6/3 誤字修正

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