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戦利品の花嫁  作者: 37号
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焼けつく思ひ出


姫の記憶、こびりつくあの時の情景。








無人の城塞は青々と蠢いていた。


否、蠢いていたのは、崩れた城壁に絡みつき、風が吹くたび揺れる草花であった。


その群れの様子から、この場所の流れた月日が長いことが分かる。



あれからもう17年経つ。







熱い。


燃え盛る城内に立つ、黒龍。


音にならぬ叫びが耳の奥から離れない。





赤子の時の記憶など、あってないようなものだ。

しかしそれでも、この感覚が、あの光景が、あの時のものであることは確信していた。



でなければ頬をつたうものの意味が分からない。





100年戦争の最中滅びた我が国、その最後の希望として、私は、必ずこの役目を果たしてみせる。






千切れた雲を仰ぎ見て、目を細めれば、


空も一緒に涙してくれている気がした。



こんな文章にお気に入り登録して下さって、本当にありがとうございます。

狂喜乱舞しております。わっほい!!

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