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Skills Cross ~Another Life~  作者: 敷儀式四季
間之スポ編
79/144

~騎馬戦争、広大な土地で開催される。~

二日に一回更新って言いながら、早速三日目になってしまいました……。


残念。

「今回のステージはこちらです!!」


 そう実況が叫ぶと、カメラが動いてその光景を映し出す。


 それは平坦なグラウンド。その両端には大きな土山が出来ていた。


 それぞれに赤旗と白旗が立っている。


 だが、そんなことよりも驚くべきことは、その広さ。


「ここの広さはかの東京ドーム二個分だとか。いやー、毎年毎年広いですね!!」


「広すぎだろ!!」

 その声は向こうまで届かない。


「赤井、もういちいち突っ込まないの」

「いやいやいやいや、これおかしいだろ!! どこにこんな土地があるんだよ!!」


 色々ぶっ飛んだところがある才能都市で、慣れてきたとは思っていたけれど。

 有り得ないだろ!!


「ここは借り物なの。もともと才能の威力を確かめたりする場所なんだよ」


 だからって納得できるか!!


「はいはい、みっともないからこっち来ましょうね」

 紅にずるずると引きずられた。


 さんざん紅と相馬になだめられ、俺もようやく現実を認め始めた頃、実況からまた声が聞こえた。


「では皆さん、用意はいいですか? 一分前です」

 時計を見ると、確かに開始時刻まで後一分だ。


「予定通り陣につくぞー」

 高原さんの声で、皆が騎馬を組んだり陣形に移動したりし始める。


 俺達も例に漏れない。


「お前ら、聞こえてるか!!」

 後30秒を切ったとき、高原さんが話しかけた。


「カウントダウンを始めます!! 20、19……」

 実況はカウントダウンを始めている。


「楽しんでいくぜぇぇぇ!!!!」

 高原さんの声は、紅組に響き渡る。


「10,9,8……」


『おおおおおおぉぉぉぉぉ!!!!』


「3,2,1、スタートです!!」


 そして戦いの火蓋は切って落とされた。


「一番槍隊、出ます!!」

 始まると同時に、紅の声が響く。


 紅は陣の先端で軍を率いる、一番隊だ。


 そう叫んだ瞬間、地鳴りのような踏み切り音が聞こえる。


 そして紅は一番槍にたがわぬ速度で、弾丸のように敵の部隊へと走っていった。

 その後ろを追い駆けるように紅の部隊が走る。


「このゲームは最初なら兵を無駄遣いするレベルで削っていいからね。まぁ、もちろんそんなことは相手も承知だろうけど」

「基本的にそういう闘い方は嫌いだが、宴ということなら気になることは無い」

 土山の頂上では旗を持った宴と高原が話している。


「じゃあ皆も出陣ってことで、行って来い!!」

 高原さんの号令で、宴さんが旗を相手のほうへ向ける。


 それを合図に、俺達の全軍も動きを開始した。

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