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Skills Cross ~Another Life~  作者: 敷儀式四季
間之スポ編
71/144

~棒倒し激戦!!~

燃える展開です。

「って、篠崎っ!?」


 篠崎は止まっている味方の生徒に近づく。


「私の才能、忘れたわけじゃないでしょう?」

 篠崎の言葉に、向こうで重力をかけているであろう女子が苛立ちを見せる。


「“重力遮断グラビトン・シャットアウト”」

 すると、俺達のクラスの面子が見る見るうちに調子を取り戻していく。


 篠崎の才能は、重力を無効化する。


 つまり、相手が掛けてきた重力に関しても、無効化できるというわけだ。


「全ての才能を消せる赤井君ほどじゃないけど、重力のみに関してなら、範囲で私は無効化できる」

 篠崎は空を飛んでいた。


「あなたも、私の才能は知っていたはずだけれど?」

 その声は、重力を掛けていた少女へ。


「はっ!! 策にはまったのは貴方達のほうよ!!」


 その女の子は、馬鹿にしたように笑い出す。


「考えても見なさいよ、貴方達の先兵はいまだスタジアムの中央。かたや私達はさっきの時間稼ぎで貴方達の棒に切迫している。この差があれば、勝てる!!」


 言われてから気がついた。


 相手の量が多い、これでは守備に回っている数で何とかなるかどうかは分からない。


 かといって今からこっちの生徒を守備に戻しても、間に合うのは紅とごく数名だろう。


「攻めろぉぉ!!」

 その声は、守備のほうから聞こえた。


「俺達が何とかして守る!! その間に、敵を攻めろぉ!!」


 一理ある。


 いまさら防御して何になる。


 祭りだ、戦略だ防御だぬかすんじゃない、ノーガードでの殴りあいこそが。


 そう思い、赤井は一足先に自軍のほうへと戻った。


「紅、皆!! 敵は任せた!!」

「任された!!」

 紅が跳ぶように棒へ向かった。



「総員、紅の攻撃に構えろ!!」

 敵も相当紅を警戒していた。



 相手は任せたんだ、俺達も、出来ることをしないとな。


 敵の遠距離攻撃を体当たりすることで消去する。


 だが、敵の数が多い。


 あっという間に敵に囲まれてしまった。


 流石にタイムラグがある。まだ俺達の兵は敵陣の棒に到達できていない。


 棒に取り掛かられる。


「押し倒せ!! 俺達の勝利だ!!」

「ここが踏ん張りどころだぜ!!」

 三角形の頂点に位置するところに置かれている棒、その一番敵に近い所の棒はもう倒れかけていた。


 と、その次の瞬間。


 ズン、という音が響いた。


 その音に気がついたのは、棒に取り掛かっていた者達。


「能力付与、“重化”」

 その声は、棒に手を掛けている男から。


「藤崎!!」


「“値上昇(グレードアップ)”。忘れてもらっちゃ困るぜ。さて、重くなった棒をどうやって倒す気だ?」


 藤崎の才能、“値上昇(グレードアップ)”によって棒が重くなり、倒すのが困難になった。


「ちっ!! だが押し倒せば勝機はあるぞ!! 重いということは、その分倒れれば戻しづらくなるということだ!!」

『おぉ!!』

 おそらく今のは気休めだろう。


 だがそれでいい。


 時間さえ稼げれば。


 その瞬間、ガンッ、という音があたりに響き渡った。


 その音の方向は、2ーBの棒のとある一角。


 その一角に紅が、先ほど見せたカンフーキックの要領で棒の頂上付近を蹴り飛ばしていた。


 4,5mほどあるはずの棒の頂上付近、相当な跳躍をしたとみえる。


「ちょっ!? 抑えきれねぇ!!」


 勢いに負けて、棒がバタンと倒れた。


 そして皆がそちらに気をとられた瞬間、こちらでバシュッと音が響く。


 今度は2-A、俺達の棒の、今抑えている棒とは別のある棒から聞こえてきた。


「な、何これっ!?」

 そこの守備についていたクラスメイトが悲鳴を上げる。


 何かに押されているようだ。


嵐槍:渦々(スパイラルスピアー)!!」

 その声は、スタジアムの中央付近から聞こえる。

 嵐山だ。


 どうやらその嵐の槍で棒を攻撃されたらしい。


 嵐の槍は次々と直撃し、棒を追い込んでいく。


「ゴメン、皆!!」

「ちくしょぉぉぉ!!」

 その勢いで棒が倒れた。


 残り棒、2本VS2本。

こういう、皆が才能を発揮しあうっていいですね。

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