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Skills Cross ~Another Life~  作者: 敷儀式四季
間之スポ編
67/144

~篠崎は決意し、消えた桜はここにあり。~

更新がドンドン遅れてますー。


ごめんなさい。

「……お、終わったのか?」

 隠れながらも様子を見ていたが、どうやら相馬は一人で行ってしまったらしい。


「珍しいわね、相馬君が女子にあんな態度をとるなんて」

 と、紅が不思議がる。


 そうだな、とか、珍しい……とかも言いあっている。


「まあ、相馬君にも色々な事情があるってことでしょうよ。覗き魔さんたち」


 と、いきなり目の前に篠崎が現れた。


 驚いてみんな硬直する。

 高原さんと姫岸さんはこの場から居ない。


「あぁもう!! どうして私がこんなことで悩まなきゃならないのよ!! 訳わかんない!! 私は深窓の令嬢だったはずよ!!」


 明らかに深窓の令嬢らしからぬ叫びを繰り出す。


「篠崎、大丈夫?」

 おもわず友達の紅が聞き返す。


「大丈夫よ、私は」

 口調だけは落ち着いたものになる。が。


 目はギラギラと光っている。


「それ多分大丈夫じゃないと思う……」


「ちょっと行ってくる。あの馬鹿野郎に」

 そのまま篠崎は走り去ってしまった。


「……元気だな」

「元気すぎた気がするけどね」

「あの篠崎が、叫ぶなんて」

「……想像以上……」


 篠崎と関係の薄い赤井と藤崎と天音はインパクトを、関係の深い紅は少し落ち着いてきていた。


「どうでもいいけどさ」

「? 何?」


 そこで赤井が口を開いた。


「紅、桜さんは一体どこに行ったんだ?」


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


「凄いです、桜さん!! お前ら、礼!!」

『ありがとうございましたぁ!!』


 桜は、体育会系と思しき集団に思い切り敬意を持って礼をされていた。


「つーか、ちょっと手伝いしただけだろ?」


 桜は出店に入る直前、その視力で設営に手間取っている人だかりを発見したのだ。

 それで、ひょいっとその問題を解決していたのだ。


 すぐに合流できるつもりで何も言わなかったのだが、その後も色々と手伝ってしまい、赤井達に合流できずじまいであった。


「いやいや、あの体裁きは一体どうやって鍛えてるんですか!! 2mほどを軽々と飛んでませんでしたか!!」


「あー、努力すれば出来る。……多分」


「それで才能者じゃないなんて……、すごすぎます!!」


「気にするな」


 このままではずっと質問攻めにされそうな気配を感じた桜は、その言葉とともに走り去った。



「……、学生ってのは若いな、まったく」


 結局出店を一人でぶらぶら回ることになってしまった。



 この後、間之崎学園では『桜伝説』とよばれる化物じみた身体能力を持つ人の話が出来るわけだが、それはまた別の話である。

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