表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Skills Cross ~Another Life~  作者: 敷儀式四季
間之スポ編
34/144

~十島に訪れるはずの残酷な運命。~ (6)

二週間ぶりですね。


更新が非常に遅れてごめんなさい。


焼き尽くすような紫外光線の前に人間は無力でした。


体力がー、削られるー。

毒の沼地のような今日この頃です。

「ハッハッハ、生徒会長に俺はなる!!」

「どこかで聞いたセリフ……」

「なんだか面白い人ー」


 いつの間にか俺達と高原さんは意気投合していた。


「しかし、凄いですね。“観察者(オブサーバー)”でしたっけ。それのおかげでだいぶ助かりました」


 先ほどからも命の危機にあっているのだが、高原さんの才能“観察者”でそれを未然に防ぐことが出来ていたのだ。


「まったく、お前達相当に運が悪いのか? もう早く家に帰ったほうが良いぞ?」


 高原さんには十島の事情は話していない。

 これ以上迷惑をかけるのは良くないと考えたのだ。


「そうですね。では、ここでお別れですか?」

「だな。そういや十島君。君の家はどの辺だい?」

「えーと、向こうのほうですー」

 十島はここから東のほうを指差した。


「その近所に十島っていう同じ名前の人はいるかい? もしくはご兄弟とか」

「……? いませんよー?」


 俺達二人は高原さんが何を言っているか分からなかった。


「そうかいそうかい。分かった。じゃあね君達。楽しかったよ」

 高原さんは手を振って分かれていった。


「一体どういう意味だったじゃん?」

「さぁー」


 外に出て、外のほうがよっぽど危険だと分かり、高原さんの言った通り家に帰ることに。


「さてと、今日はお前を一日守り抜く気持ちで泊まってやるじゃん」

 染山は十島のうちに泊り込むようだ。


 そうして帰っている最中のことだった。


「危ない!!!」


 そんな声が響いた気がした。


 ふと地面が暗くなる。


 染山と十島が上を見ると、鉄骨群が俺達の上に降り注いできていた。


「ビルの工事現場っ……!?」


 染山は横を見るとそこはビルの工事現場だった。


 一本の鉄骨なら何とかなるかもしれないが、今降り注いできているのは5.6本という大量な量だ。

 跳んで逃げるには不可能な量。


「死、ぬー?」

 十島は呆けている。


 どうする!?

 どうするどうするどうする!?


「多分、紫瀬は今死ぬような男じゃないー」


 えいっと。


 十島は染山を突き飛ばした。


 思わぬ十島の力に、染山は尻餅をついてしまう。


「な、何すんじゃん!!」

「紫瀬は多分今死ぬような男じゃないー。だから、大丈夫。この鉄骨は僕に当たりこそすれ、紫瀬に当たることはないはずだー」

 十島は言い切ると、鉄骨群のほうを振り返った。


 後数秒で鉄骨が落ちる。


 十島が、死ぬ。


 その瞬間、落ちてくる鉄骨が非常にゆっくりに感じられた。


「走馬灯、か……?」

 何故か時間がゆっくりに感じられ始めた。

 

 このままじゃおそらく、アイツは死ぬ。


「畜生!!」


 俺の才能がもっと便利なものだったなら!!


 自分の体温を上げるだけじゃあ、あんな鉄骨の量一瞬で溶かしきれる訳が無い!!



 ――――――――――、()()()()()()じゃあ?


 もしかして。


 できるのか?


 いや、今はこの可能性に賭けるしかない!!



 染山は尻餅をついたまま十島から鉄骨のほうを見やり、降ってくる鉄骨に向けて手を掲げた。

これからはそこそこな更新ペースで頑張りますー。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ