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Skills Cross ~Another Life~  作者: 敷儀式四季
間之スポ編
109/144

~赤井の過去、どうしても忘れられない記憶。(6)~

今回は一週間以上更新してませんでしたね。

春ですし、色々大変だったのです。


今回は切り具合が無かったので少し短めです。

 そのチャイムの音で、全員が硬直する。


「ゴメン、切る」

 母さんがすばやく電話を切り、インターフォンの映像を確かめていた。


 俺もそれを覗き込む。


「さっきの、白衣の奴ら……!!」


 恐る恐る母さんはインターフォンを手に取った。


「赤井さんのお宅ですね? 赤井夢斗さんはご在宅でしょうか?」

 その声は脅迫に近いものがあった。


 こうやって丁寧に対応しながらも、もう相手には分かっているのだ。

 ここに、いると。


「逃げなさい、夢斗」

「えっ!?」

「いいから!!」

 母さんは裏に通じる窓を開けて、俺を押し出した。


 そして俺が出るや否や、母さんは窓をぴしゃりと閉め、玄関へ歩き出した。

 

「えっ!? ど、どうすりゃ……」

 今の状況について行けない。


 が。


「逃げなきゃ……」


 こんな訳の分からないことで、捕まるわけにはいかないんだ。


 そうして俺は夜の住宅街を走り出した。




 いくら、走っただろう。

 ずっとずっと走り続けて、俺も知らないようなところに辿り着いてしまった。


 目の前には、建設途中のビルが立っている。


 一体、何なんだよ今日は。俺が何をしたって言うんだ。


「畜生っ!!」




「少年、随分と口が悪くなってるな?」


「!?」

 答える声に驚き、慌てて顔を上げる。


「どうしたの?」

 俺の叫びに答えるように目の前からあの、脱獄犯と言っていた男女、崩野さんと鏑木さんが声を掛けてきていた。


「あ、貴方達は……!!」

「そうそう、俺も君に聞きたい事があったんだよ」

 真剣な顔つきで、言う。


「八人惨殺って、どういうことだ」

 

「……!? 違っ、俺じゃないんだ!! 何かの間違いなんだよ!! どうして俺が!? あんた達のせいなのか!?」

「ほらほら、そんな聞き方するから。パニックになってるじゃない。とりあえず、私達の仮住まいに案内しましょ? 今じゃあ皆指名手配なんだから」


 フフ、と不敵に鏑木は笑った。

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