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一章 『SLOW LIFE』。

一章ようやく書き終えた、疲れた

今回も例のごとく加筆修正あり〜

「────ねぇ、リン。今、STR(ストレンジ)どれくらい上げてる?」


「???すとれんじ?なにそれ?美味しいの?」


「え?STRだよ、ステータスの」


「すとれんじ…… ホントに、聞いたことない単語だな…………」


「…………もしかしてリン…… ステータス、上げてない……!?」


──────…………


「へー…… そんな機能あったんだ」


どうやら、ステータスを自分の好きなように割り振ることができるらしい。これをしないとどれだけLvを上げてもステータスは上がらないままだそうだ。


「逆に聞くけどさ…… なんで二ヶ月やってるのに気づかないの???」


「ずっとモンスターを狩ってるだけだったので!!!」


「二ヶ月やってて気づかないことある???」


「ずっとモンスターを狩ってるだけだったので!!!」


「あぁ…… それで押し通すんだね……」


────……


それから十分後…… 悩みに悩み、ステータスを振った。


「えぇ…… AGI(アジリティ)極振り……?」


AGIとは素早さのことだ。つまり私は、超速いってことだ。


「十分悩んでそれ……?リンがいいならいいんだけど……」


「よーーし!早速試しにいこう!!!」


────……


私達は、AGI極振りを試しに平原に来た。


「……えい!やぁ!とう!」


「……これが、AGI極振り…!」


今までとは段違いの速さだ。


「……それが、リンの武器になるかも。超素速く動けば、相手もビビるだろうし」


「……レイ、まさかPK(ピーケー)するつもり……?」


「……冗談だよ」


「なんか間があったよ!?」


「……でも、いつかギルドバトルとかにも出てみたいなぁ……」


「なんだっけそれ」


「ほら、月一で開催されてるやつ」


「あぁ〜…… あれか」


「……いつか出て、優勝したいね」


「……そうだね」


いつか二人で…… いや、ルナも一緒の三人で、いつか……


──────…………


────……


「──ギルド?」


「うん。リン、私、ルナの三人でギルド組みたいなって」


「確かに、ギルドを組んどいたほうがいいかもね〜…。ダンジョン攻略とかも楽になるし〜。」


「う〜ん…… もし仮にこの三人でギルドを組むとして、誰をギルドマスターにするの?」


「「そりゃリンでしょ」」


「えぇ…… 私ぃ……???」


「「当たり前じゃん」」


「二人ともそんなに息ぴったりだっけ……???」


こないだから、二人が急に仲良くなってる気がする……


「ほら、リーダー。ギルドの名前は?」


「まだ作るって言ってないんだけど」


「今際の際、ってやつだよ〜…。」


それはちょっと違うと思う。


「ん〜〜…………」


名前、かあ……


「言っておくけど、私、全ッ然ネーミングセンスないからね!?後悔しないでね!?」


「うん知ってる」


「ダイジョブだよ〜…。…………多分」


「じゃあ〜〜〜…… 名前は〜…… 『SLOW LIFE』!」


「「…………」」


「後悔しないでって言ったじゃん!!!」


──────…………


「──ギルドを作るには、家を買う必要があるんだよね」


「確か、そうだったはず」


BALO内ではギルドを結成するのに、家……もとい、ギルドハウスを買う必要がある。


だが、現実と同じようにバカ高いお金を払って時間をかけて建ててもらうわけじゃない。BALOでは、すでに街にある家を数百〜数千Gほどで購入するのだ。


「じゃあ早速〜…、街に行ってみよ〜…。」


────……


「──この家、良くない!?」


と私が指差したのは、レンガで作られた西洋風の家だ。


「いいね〜…。」


「値段も……うん!500G!」


「500って割る3出来ないよね…… どうする?」


「私が払っちゃうよ!」


「いや〜………。流石にそれは申し訳ない…。」


「大丈夫!私今、30000G位持ってるから!それに、一緒に遊んでくれるだけで500Gなんてすぐに稼げちゃうよ!」


「そう〜…?じゃあお言葉に甘えて…。」


────……


「おぉ〜雰囲気あるね〜」


購入が完了したので早速中に入ってみた。


外観と同じように、中もしっかり西洋風のオシャレな感じだ。


「あ、暖炉があるよ!」


「こっちには絵が飾ってある」


「お……。火縄銃がある〜…。」


それは…… あってる…のか……???


「あ、ギルド登録もやっちゃおう!」


────……


こうして、ギルド『SLOW LIFE』が結成された。ちなみに、500Gは二日ほどで稼げた。


──────…………


────……


「第1エリアのメインダンジョンを攻略しに行かない?3人ともLv20を超えたし、ちょうどいいかなって思って」


『SLOW LIFE』結成から早一週間。全員がLv20を超えたところで、レイがそんな相談をしてきた。


メインダンジョンか…… 第2エリアに行くためには、これをクリアしないと行けないんだったよね……


「確か、『守護者の天空城』って名前だったよね〜…。いいんじゃないかにゃあ〜…。」


YESが二人かあ……


「どうする、リーダー?」


「…………よーーーーし!!『SLOW LIFE』の3人で、ダンジョンを攻略しにいこう!!」


──────…………


────……


「これが、メインダンジョン?」


私達はフラグクエストを受注し、示された場所へとむかった。


だがしかし、示された場所には城らしきものはなく…… 魔法陣がただポツンとあるだけだった。


「多分だけど、この魔法陣でテレポートするんじゃないかな」


「ああ〜…。よくあるやつだ〜…。」


「じゃあ早速、乗って見よう!」


私達が魔法陣の上に乗ると、魔法陣が赤く光り始めた。


────……


「ん、ん〜…」


目を開くと、超明るい場所に来ていた。


「ここが…… 『守護者の天空城』……?」


辺りを見回すと雲ばかり。どうやらこのバトルフィールドは、文字通り天空にある城みたいだ。……でも、このフィールドは平坦だ。城というより某格闘ゲームのステージでは?


「あ、あれ見て!……どうやら、いきなりボス戦みたいだね……」


レイが指を指したところには、ドラゴンがいた。……いや、龍と言うべきか。よく見る四足歩行タイプ。


『我はオシリス……』


『挑戦者よ…… 次なる場所へ進みたくば、我を倒してみよ!!!』


フィールドへ降りてきたドラゴンがセリフを言い終えると同時に、私は走り出した。


「私が先行して行っちゃうね!」


「了解、リン!ボスの攻撃に気をつけて!」


『SLOW LIFE』初のダンジョン攻略、始まりだ。


「僕も頑張るぞ〜…。」


ルナはしゃがんで弓を構え、エレメンタル魔法「エレメンタルシュート」を詠唱してから待機し始めた。


「行っくよ〜!」


私はAGI極振りを活かし、瞬時にボスモンスターの懐に潜り込んだ。


「とりゃあー!」


私はすかさず、ボスモンスターの足を切り落とした。STRが初期値のままでもなんとかできた。


ボスモンスターが怯むと今度は、ルナが先程から待機していた矢を放った。


矢はもの凄いスピードで飛んでいき、ボスモンスターの額に直撃した。バランスを崩しかけていたボスモンスターは矢が当たったことで完全にバランスを崩し、倒れた。


「レイ、今だよ!」 


「任せて…… エレメンタルテレポート!」


レイはエレメンタル魔法「エレメンタルテレポート」で私と入れ替わり、短剣で攻撃を仕掛けた。盾を捨てて。


「はァァァッ!」



なんとレイは、ボスモンスターの腹を一気に切り裂いた。


さすがのボスモンスターでも一気にHPが削れたようで……


『よくぞ我を倒した…挑戦者よ…… 敬意を表する…… 我を倒したこと……誇るが良い……』


と遺言……もとい撃破ボイスを言いながら消滅していった。


「案外あっさり勝てたね」


「メインダンジョンのボスとはいえ第1エリアだから、弱く設定されてたんじゃないかな?」


「ピコン」と音と共に、〈新たな魔法を取得しました。 神昇魔法『マジックドレイン』〉というウィジェットが表示された。


「マジックドレイン?」


どうやら、MP(エムピー)を奪い取ることができるスキルらしい。


「神昇魔法って、このゲームで一番高いレアリティの魔法じゃん!ダンジョン攻略でゲットできたのか……」


「MPをドレインか〜…。色々できそうだな〜…。」


────……


その日は疲れたため、そのまま解散した。


──────……

────……

──…


「ふい〜…… ゲームでこんなに疲れたの、初めてだなあ……」


なんか眠くなってきちゃった……


「ふぁ…… ぐ〜〜〜……」


疲れてた私は、学校の課題を忘れたまま深い眠りにつくのだった。ちなみに、課題を忘れてて先生に怒られるのはまた別のお話だ。


──────…………


────……


「よ〜し、第2エリアに行くぞ〜!」


「第2エリアはどんなフィールドなんだろうね〜…。」


「なんか、森メインのフィールドっていう噂を聞いたけど……」


「まあ行ってみたらわかるよ!早速、レッツゴー!」


私達は、第2エリアに転移するためのワープホールへと足を進めた。

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