第6話(一章③) 守護者の天空城。
「──第1エリアのメインダンジョン?」
「うん、3人ともLv20を超えたし、ちょうどいいかなって」
『SLOW LIFE』結成から早一週間。全員がLv20を超えたところで、レイがそんな相談をしてきた。
メインダンジョンか…… 第2エリアに行くためには、これをクリアしないと行けないんだったよね……
「確か、『守護者の天空城』って名前だったよね〜…。いいんじゃないかにゃあ〜…。」
YESが二人かあ……
「どうする、リーダー?」
「…………よーーーーし!!『SLOW LIFE』の3人で、ダンジョンを攻略しにいこう!!」
──────…………
────……
「これが、メインダンジョン?」
私達はフラグクエストを受注し、示された場所へとむかった。
だがしかし、示された場所には城らしきものはなく…… 魔法陣がただポツンとあるだけだった。
「多分だけど、この魔法陣でテレポートするんじゃないかな」
「ああ〜…。よくあるやつだ〜…。」
「じゃあ早速、乗って見よう!」
私達が魔法陣の上に乗ると、魔法陣が赤く光り始めた。
────……
「ん、ん〜…」
目を開くと、超明るい場所に来ていた。
「ここが…… 『守護者の天空城』……?」
辺りを見回すと雲ばかり。どうやらこのバトルフィールドは、文字通り天空にある城みたいだ。……でも、このフィールドは平坦だ。城というより某格闘ゲームのステージでは?
「あ、あれ見て!……どうやら、いきなりボス戦みたいだね……」
レイが指を指したところには、ドラゴンがいた。……いや、龍と言うべきか。よく見る四足歩行タイプ。
『我はオシリス……』
『挑戦者よ…… 次なる場所へ進みたくば、我を倒してみよ!!!』
フィールドへ降りてきたドラゴンがセリフを言い終えると同時に、私は走り出した。
「私が先行して行っちゃうね!」
「了解、リン!ボスの攻撃に気をつけて!」
『SLOW LIFE』初のダンジョン攻略、始まりだ。
「僕も頑張るぞ〜…。」
ルナはしゃがんで弓を構え、エレメンタル魔法「エレメンタルシュート」を詠唱してから待機し始めた。
「行っくよ〜!」
私はAGI極振りを活かし、瞬時にボスモンスターの懐に潜り込んだ。
「とりゃあー!」
私はすかさず、ボスモンスターの足を切り落とした。STRが初期値のままでもなんとかできた。
ボスモンスターが怯むと今度は、ルナが先程から待機していた矢を放った。
矢はもの凄いスピードで飛んでいき、ボスモンスターの額に直撃した。バランスを崩しかけていたボスモンスターは矢が当たったことで完全にバランスを崩し、倒れた。
「レイ、今だよ!」
「任せて…… エレメンタルテレポート!」
レイはエレメンタル魔法「エレメンタルテレポート」で私と入れ替わり、短剣で攻撃を仕掛けた。盾を捨てて。
「はァァァッ!」
なんとレイは、ボスモンスターの腹を一気に切り裂いた。
さすがのボスモンスターでも一気にHPが削れたようで……
『よくぞ我を倒した…挑戦者よ…… 敬意を表する…… 我を倒したこと……誇るが良い……』
と遺言……もとい撃破ボイスを言いながら消滅していった。
「案外あっさり勝てたね」
「メインダンジョンのボスとはいえ第1エリアだから、弱く設定されてたんじゃないかな?」
「ピコン」と音と共に、〈新たな魔法を取得しました。 神昇魔法『マジックドレイン』〉というウィジェットが表示された。
「マジックドレイン?」
どうやら、MPを奪い取ることができるスキルらしい。
「神昇魔法って、このゲームで一番高いレアリティの魔法じゃん!ダンジョン攻略でゲットできたのか……」
「MPをドレインか〜…。色々できそうだな〜…。」
────……
その日は疲れたため、そのまま解散した。
──────……
────……
──…
「ふい〜…… ゲームでこんなに疲れたの、初めてだなあ……」
なんか眠くなってきちゃった……
「ふぁ…… ぐ〜〜〜……」
疲れてた私は、学校の課題を忘れたまま深い眠りにつくのだった。ちなみに、課題を忘れてて先生に怒られるのはまた別のお話だ。
──────…………
────……
「よ〜し、第2エリアに行くぞ〜!」
「第2エリアはどんなフィールドなんだろうね〜…。」
「なんか、森メインのフィールドっていう噂を聞いたけど……」
「まあ行ってみたらわかるよ!早速、レッツゴー!」
私達は、第2エリアに転移するためのワープホールへと足を進めた。
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・魔法
BALOでは魔法がレアリティで分けられている。エレメンタル魔法→通常魔法→希少魔法→神代魔法→神昇魔法の順でレアリティが高くなる。
・神昇魔法
一部ダンジョン(メインダンジョン、裏ダンジョンなど)を攻略することで会得できる魔法。最もレアリティが高い。
この魔法を会得した者は神へ昇華することができる……という設定がある。
・エレメンタル魔法
武器や装備に初期装備されている魔法。最もレアリティが低い。
・エレメンタルシュート
弓やクロスボウに初期装備されているエレメンタル魔法。放つ矢のスピードと威力を上げる。
・エレメンタルテレポート
盾に初期装備されているエレメンタル魔法。仲間と自分の位置を瞬時に入れ替えることができる。
・MP
マジックポイント。魔法を発動させるのに必要なポイント。このステータスのみ、レベルに応じて固定数のみ上がる仕様。




