表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/9

序章 剣士とその友達と弓使い。

第1〜3話をまとめて、少しだけ修正しました。許して……

『BATTLE AND LIFE ONLINE。通称BALO(バロ)


今現在、日本を中心に爆発的な人気を集めているVRMMORPG。


まず「MMORPGとはなんぞや?」という人のためにMMORPGについて説明しよう。


MMORPG(マッシブリー・マルチプレイヤー・オンライン・ロール・プレイング・ゲームの略)とは「大規模多人数同時参加型オンラインRPG」のことである。


つまりVRMMORPGは「バーチャル世界でたくさんの人と交流ができるゲーム」、ということになる。


数あるVRMMORPGの中でもBALOは、戦闘とスローライフ、その両方が体験できる珍しいVRMMORPGだ。


基本プレイは無料で─────……』



「……へぇ、、、スローライフ……」


スローライフ、か。 送ってみたいなぁ……


記事を読むのをやめた私は、スマホ片手にそんなことを思うのだった。


──────…………


────……




……今、私の目の前には何故だか買った覚えがあるVRヘッドセットがある。


「………………買ってしまったぁ……」


おかげで今月のお小遣いはすっからかんだ。


「……やらないのももったいないし、とりあえずやるか!」


悲しい現実から目を背けながらVRゴーグルを付け、BALOを起動した。


──────………

────……

──…


1秒後には、目の前が無機質な空間に変わっていた。


「おお〜……これがバーチャル……」


現実と見紛うようなクオリティだ。


私が感心していると〈プレイヤーネームを入力してください〉とウィジェットが出てきた。


「んーーー……プレイヤーネームかぁ……」


「私の本名が、『雨宮(あまみや) 凜華(りんか)』だから…………リン!」


安直だが、まぁいいだろう。


「リ、ン、っと……」


私が入力し終えると、ウィジェットが〈職業を選択してください〉という文言に切り替わり、無機質な部屋に様々な装備が出現した。


「へぇ……いろんな職業があるなぁ……」


戦士にタンク、魔法使いといった定番の職業から、調合師や鍛冶師などの生産職も充実していた。


「魔法使いもいいなぁ……でもやっぱり、スローライフを送るなら、生産職とかがいいのかなぁ……」


めっちゃ迷う。 誰かに決めてもらいたい…


ふと目の前に〈ランダム〉という項目があることに気づいた。


「ん……?〈ランダム〉……?これ、自動で決めてくれるってこと……!?」


私は迷わずにランダムを選択した。


──────…………

────……


「んっ……うわーーっ!!!」


目の前には、たくさんの人が交差する街が広がっていた。


「凄い凄い凄い凄い!!!これがVR……!」


ん……?あれ……?私が今手に持ってるのって……!?


「け…、剣!?」


剣、ということは……まさか…………戦士!?


「────スローライフを送りたかったのに、なんでーーーーー!?」


スローライフを送りたかったのに…… なんで剣士なの!?


「どうして……よりによって………… うぅ……」


……とは言っても、、、ランダムを選んだ自分の責任でもある。致し方なし…… 大切な職業選択を運否天賦にした罰なんだろうか。


「しょげてても仕方ない!モンスターを狩りに行こう!」


せっかく戦士になったんだ、モンスターを狩ってお金を稼ごう!


──────…………


「よーし!狩るぞーーー!」


私は平原に足を運んだ。弱いモンスターが多いからだ。


「ん?足元に何かいる?」


「ぷよっ、ぷよっ…」という鳴き声を発しながら、スライムが体当たりしていた。


「スライムだーー!かーわーいーいー! …うう、、、えいっ!」


少し惜しみつつも、スライムをぶった切った。可愛いとはいえ敵は敵。私の経験値とさせてもらおう。


「パンパカパーン!」という音とともに、〈レベルが上がりました Lv1→Lv2〉と書いてあるウィジェットが表示された。


「レベルが上がった!」


────────…………


──────……


私は夢中になり、気がついたら五時間ほどモンスターを狩り続けていた。


「はー…… ゲームって楽し〜〜!」


今まであまりゲームには触れてこなかったが、こうして集中してみると楽しかった。


「そろそろ今日はログアウトするか〜……」


──────………

────……

──…


「ふい〜〜…… 楽しかった〜〜〜!! …………ぐ〜〜……」


私は、興奮も冷めぬまま眠りについた。


───────…………


それから一ヶ月だろうか、毎日モンスターを狩った。


「ふーーー…… ……そういえば、今どのくらいG(ゴールド)溜まってるんだろう?」


私は、メニューを開き、所持品の欄を確認した。


「……!?12万……!?えーと……10Gで1円だから…………1万2千円分!?」


一ヶ月で稼げるお金にしては安いと思うが、無料(ただ)で……しかも、遊ぶだけで発生するお金にしては大金だ。


「こんなに稼げるの!?」


「??? …どしたの?リン?」


「あっ、レイ!」


このプレイヤーは『reyNyan.(レイニャン)』。本名は『切崎(きりさき) 冷奈(れいな)』だ。全くのゲーム初心者で私の友達。


ちょうど2週間前、私が学校で冷奈にBALOの話をしたところ、「面白そう」ということで冷奈もBALOを始めてくれた。そこから二週間ずっと一緒にプレイしてるが、とにかく上達が凄まじい。天性の才能なのでは???


「聞いてよ!一ヶ月でね……」


私は、いまさっき驚いたことをレイにも話した。


「へ〜…そんなに……」


「そう!すごいでしょ!」


「私も頑張らないとな〜……」


とか言いつつ、短剣でモンスター五体を一気にキルするの辞めてくれませんかね?


──────…………


────……


それから、また一ヶ月がたった。あっという間の日々だった。


「ん?あれ、誰かいるよ?」


「ホントだ…… 弓を使ってるね」


「弓使いかな?」


このゲームでは、自分の職業が専門とする武器以外でも使えるため、剣士などの可能性も捨てきれないが……

この仕様はおそらく、最初MPが少ない魔法使いや生産職に配慮した仕様だろう。そもそも、生産職は専門の武器が無いし。


「お、矢を放った」


きれいな弧を描いた矢は「グサッ」と、見事モンスターに命中した。


「「おお〜……」」


私はいても立ってもいられなくなり、走り出した。


「あ、リン!ちょっと!」


────……


「あの〜〜!!」


「はぁ……はぁ……あの!エイム!凄いですね!」


「あ…ありがとう、ございます???」


「リン!この人完全に混乱してるじゃん!」


「すいません、うちのバカが……」


今バカって言った!?ひどいっ……!


「にゃはは〜…。全然〜。」


「良かったらフレンド登録しませんか!」


「いいよ〜。僕はルナ。よろしく〜…。」


「ピコン」という通知音と共に、ルナさんのフレンド申請が来た。


「よろしくお願いします!ルナさん!」


「呼び捨てでいいよ〜…。あと、敬語も必要なし。僕達、同年代な気がするから〜…。」


「あ、はい!よろしくおねが…… よろしく、ルナ!私はリン!」


「私はレイって言います。よろしく」


「二人とも、よろしくね〜…。」


なんか、喋り方といい、雰囲気といい、私の知り合いに似ているような……?


───────………


────……


その日はルナと一緒に狩りをして、ログアウトした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ