帰還、新たな足音
ゆるゆると書いてます。
変なところがあれば都度ストーリーに関わらない程度に直しております。
神楽坂ダンジョンの入口から、眩い光と共にひよりたちが姿を現した。
無傷、かつ全員が晴れやかな表情。
その姿が見えた瞬間、エントランス広場で待機していた探索者たちから「おおっ!」「帰ってきたぞ!」と歓声が上がる。
ひよりは真っ直ぐに、受付カウンターへと歩み寄った。
そこには、祈るように手を組んで待っていた妃那がいた。
「ただいま、妃那さん。……無事に、13層踏破したよ」
「……っ! お帰りなさい、ひよりさん! 本当に、本当によかった……!」
妃那の瞳が、安堵で潤む。
ひよりは少し照れくさそうに頬を掻きながら、声を落として彼女に告げた。
「実はね、ボスが使う幻惑の霧にやられそうになったんだ。でも、その時……妃那さんの『気をつけて』って声が聞こえた気がして。それで目が覚めたんだよ。……ありがとう、妃那さん。妃那さんに助けられた」
「えっ……。わ、私、そんな……」
不意打ちのようなひよりの真っ直ぐな感謝に、妃那の顔が林檎のように真っ赤に染まる。
それを見ていた鉄が、ニヤニヤしながら割って入った。
「あー! ボス! 俺も、めちゃくちゃ大活躍だったじゃないっすよね? 俺のショットガンでドカーン! トンファーでバギーン! って。ねえボス、俺、役に立ったっすよね!?」
大きな身振り手振りでアピールする鉄に、ひよりは声を立てて笑った。
「うん、そうだね。鉄の活躍があったから、この攻略がスムーズだった。最高の初陣だったよ、鉄」
「へへっ、ですよねー!」
「当たり前だ。それがお前の仕事だろうが」
腕を組み、いつもの鋭い口調で涼がツッコむ。
しかし、その口角はわずかに上がっており、弟分の活躍を認めているのは明らかだった。
そんな様子を見て、妃那は可笑しそうに笑い、透は呆れたように肩をすくめている。
少し落ち着いたところで、妃那が真剣な表情でひよりを見つめた。
「ひよりさん。……あなたは強くなった。百傑の一人になった今、これからはどうされるんですか? もっと深い階層まで行かれますか?……それとも新宿の魔窟に挑戦されるんですか?」
ひよりは少し考え、それから広場に集まる探索者たちや、隣に立つ仲間たちを見渡した。
「ううん。今は急ぎたくないんだ。23区内には、まだ俺の知らないダンジョンがたくさんある。色んな場所を巡って、勉強して、今日みたいに色んな探索者の人たちと交流したいなって。……俺、この世界をもっと知りたいんだ」
「……そうですか。ひよりさんらしいですね」
妃那は優しく微笑み、少し寂しそうに、でも力強く続けた。
「これからも、ずっと応援し続けます。……でも、神楽坂のことも、忘れないでくださいね?」
「当たり前だよ。家もすぐ近所だし、俺たちのホームなんだから。これからもずっと顔を出すよ」
ひよりの即答に、妃那の顔がパッと明るくなる。
そこへ、透がいたずらっぽく片眼鏡を光らせた。
「また家に来てくれたら、ひよりんも嬉しいでしょ? 妃那さんの手料理とか、楽しみにしてるもんね?」
「えっ!? あ、いや、それは……っ」
「お! 俺も嬉しいっす! 姐さん、遊びに来てくださいよ!」
はしゃぐ鉄と、真っ赤になって動揺するひより。
それを見て、周囲の探索者たちからも野次が飛ぶ。
「三上くん、いいぞ!」「妃那ちゃんを泣かせんなよ、百傑!」
「テツ、ニヤニヤするな。透もボスを困らせるな」
涼が呆れたように促し、ひより組は笑い声に包まれながら受付を後にしようとした。
その時、一人の探索者がスマホを見ながら駆け寄ってきた。
「三上さん! 今、ニュースが入ったぞ! 世田谷の『不動剣陣』の龍崎が、レベル60に到達して……今、正式に百傑入りしたってよ!」
「えっ……龍崎さんが!?」
ひよりの顔が喜びに輝く。
戦友の躍進は、自分のこと以上に嬉しかった。
「龍崎さん、やったんだね……! 会えたら、盛大にお祝いしなきゃ」
「龍崎さん、か。……でもひよりん、あの人の二つ名『世田谷の重騎士』だろ? 百傑といえば二つ名にだけど、地味でちょっと格好つかない気がしないか?」
ひよりは首を傾げた。
「そうかな? 俺は、真っ直ぐな龍崎さんの印象にぴったりでいいと思うけど。……でも、確かに新しい二つ名、みんなで考えてみるのもいいかもね。帰ったらスレでみんなに相談してみようか」
「いいね。考察勢としても、面白い議題になりそうだよ」
透が満足げに頷き、一行は夕暮れ時の神楽坂の街へと歩き出す。
新しい百傑、新しい仲間。そして変わらない絆。
ひより達の物語は、また新しいステージへと進もうとしていた。
………
【悲報】職業がLv.1チンピラだった件 Part.9
231:名無しの探索者
>>228
ほんとだよな。
立て続けに世田谷から百傑が出るなんてすげぇわ。
232:名無しの探索者
今龍崎さんってジョブは重騎士だろ?次はなんなんだろうな
233:名無しの探索者
タンク系だと百傑にもいるけど予想つかないよな
234:名無しの探索者
今度聞いてみようぜ
235:名無しの探索者
というか龍崎さんここのスレ民だろ?顔出してくれるんじゃないの?
236:名無しの探索者
それはあるわ
237:名無しの探索者
というか、いままでレスがなかったから実感しなかったけどさ。考えたらこのスレに3人も百傑がいるんだぞ?なんか俺怖くなってきたわ
238:名無しの探索者
イッチ、考察勢、龍崎さんか
239:名無しの探索者
それな
240:名無しの探索者
日本という探索者大国の中で63人だけだぞ。それでここに3人いるってヤバいわ。
241:名無しの探索者
日本、アメリカ、中国の3強にインドとロシアが続く感じってやつ観たわ
242:名無しの探索者
人体が魔素の器説も今世界が取り上げて問題になってるんだろ?
243:名無しの探索者
レベル30以降に伸びないやつ、50以降に伸びないやつ、それ以上に伸びるやつって話だよな
244:名無しの探索者
中国は人口多いのに50以降伸びるやつがほとんど出ないって聞いたぞ
245:名無しの探索者
でもダンジョンからの恩恵が凄すぎてレベル30でも50で頭打ちでも稼げるからな
246:名無しの探索者
でもそれぞれのダンジョン固有のアイテムとか素材とかあるし国際問題にならないといいけども
247:名無しの考察勢
それに関してなんだが、イッチのデータも取ってるから、こちらも研究者と議論したいところだね
248:名無しの探索者
おぉ、考察勢!
249:名無しの探索者
おかえり!
250:名無しの探索者
ここで出せる情報あるのか?
251:名無しの考察勢
一応イッチには許可もらってるものだけで言うと、レベル50以降なんか重い?、60以降はそれが確実に感じるようになった、あとはデータ的に経験値取得率が下がったな。
252:名無しの探索者
なるほどな
253:名無しの探索者
器に貯まってる状態ってイメージか
254:名無しの考察勢
まあそれでもイッチの経験値取得率はおかしいくらいなんだけどな
255:名無しの探索者
草
256:名無しの探索者
それはそうなのよ
257:名無しの考察勢
あとな、重騎士の件で1個。今の二つ名が世田谷の重騎士だろ?百傑入りした今考え直すのもありじゃないか?
258:名無しの探索者
龍崎さんのイメージではあるんだけど地味だよなw
259:名無しの探索者
地味って言ったら怒られそうではある
260:名無しの探索者
怒らないぞ?実は少し悩んでいたところだ
261:名無しの探索者
本人きたぁぁぁぁ!!
262:名無しの探索者
龍崎さんおめでとう!!
263:名無しの考察勢
重騎士、おめでとう
264:名無しの探索者(スレ主)
龍崎さんおめでとう!
265:名無しの探索者
みんなありがとうな。イッチと考察勢には抜かれてしまったが、ここの家族としては同じステージに立てて嬉しく思う
266:名無しの探索者
イッチ!百傑3人揃った
267:名無しの探索者
エグい
268:名無しの探索者
イッチ、ありがとうな。これからもよろしく頼む。
269:名無しの探索者(スレ主)
こちらこそです!
270:名無しの探索者
んで、龍崎さんの二つ名は?
271:名無しの探索者
タンクだろ?守護神は九条がいるしな
272:名無しの探索者
そもそもジョブは何にランクアップしたんすか?
273:名無しの探索者
あぁ、要塞騎士になったんだ
274:名無しの探索者
インパクト強い
275:名無しの探索者
一人で砦っすか
276:名無しの探索者
そのまんま要塞は?
277:名無しの探索者
この先ランクアップすることがあればインパクト弱くなるだろ
278:名無しの探索者
なるほどな。龍崎さんのイメージだと堅守でいかついか
279:名無しの探索者
大魔神
280:名無しの探索者
>>279
お前天才かよ。それがいいわ
281:名無しの探索者
決定だろ
282:名無しの探索者
大魔神か…。よし、その名に恥じぬよう頑張るわ
283:名無しの探索者
拡散や!!
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