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【悲報】現代ダンジョン時代、俺の職業がLv.1チンピラ【詰み】  作者: 道雪ちゃん


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指切りげんまん

ゆるゆると書いてます。

変なところがあれば都度ストーリーに関わらない程度に直しております。

「三上ひよりさんですね。……少し、我々と『お話』をしていただけませんか?」


声をかけてきたのは、非番の探索庁エージェント、田中と鈴木だった。


彼らは佐藤が無視した「バグのようなユニーク職」を誰かからの依頼で、強引に解析し自分たちの手柄にしようと企んでいた。


「あ、はい。お話、ですか? 構いませんよ。……ただ、すみません。今はゴブリンたちと"約束"した『広場の掃除』をしている最中でして。それが終わってからでもよろしいでしょうか?」


ひよりは、凹みだらけの鉱石バットを傍らに立てかけ、丁寧にお辞儀をしながら微笑む。

だが、田中たちはその物腰の柔らかさを「弱さ」だと見なし、鼻で笑った。


「君に拒否権はないんですよ。……ほら、これを見てください。政府の身分証です。これに従わないのは、公務執行妨害になる可能性もありますよ?」


「……公務執行妨害、ですか? でも、せっかく約束したのに、途中で放り出すのは失礼だと思うんです。母からも、約束は守りなさいと教えられてきましたし……」


ひよりは困ったように眉を下げた。


田中は内心で舌打ちする。


「……分かりました。お兄さんたちがそこまで仰るなら、全力ですぐに掃除が終わらせて、必ず伺います。……ただ、俺も少し不安なんです。お兄さんたちがいきなり来て政府の者だとかいろいろ言われても、最近は詐欺とか物騒ですから……僕が掃除をしている間に、お兄さんたちがなにかするんじゃないかって思ってしまって……」


ひよりが、レベル13で習得したばかりの新しい感覚に従って、そっと右手の小指を差し出した。


「お互いに信頼し合いたいので……おまじない、しませんか?」


「おまじない……? ぷっ、大人にもなって指切りげんまん! いいですよ、それで納得して頂けるなら、お付き合いしましょう」


田中は(掃除が終わるのを待つわけないだろ。拘束して連れて行く)と内心で嘲笑いながら、ひよりの小指に自分の右小指を絡めた。


「約束を破ったら針千本飲ますという歌もありますが、それは可哀想ですよね。ですから、俺はそんなこと言いませんけど……。悲しいので、約束、忘れないでくださいね?」


ひよりの澄んだ瞳に真っ直ぐ見つめられ、田中は一瞬、説明のつかない寒気を感じた。


………


「よし、約束完了だ。それじゃあ三上君、俺たちはあっちで休んで――」


田中がひよりから背を向け、そのままダンジョン出口へ向かうフリをしようとした。

「掃除を待つ」という約束を破り、ひよりを出し抜こうとした、その瞬間だった。


「………………え?」


田中の視界から、色が消えた。 そして、左手の小指に、今まで感じたことのない「絶対的な喪失感」と「激痛」が走る。


「あ……あぁぁぁあ!! 俺の指が! 小指がぁぁぁあ!!?」


田中の視界では、自分の左小指が、不気味な黒い霧となって消失していた。

「田中!? お前、指が霧に……!!」


隣にいた鈴木も腰を抜かす。だが、当のひよりは、不思議そうに首を傾げているだけだ。


「あれ? 田中さん、どうしたんですか? ……あぁ、もしかして、約束を忘れそうになってしまったんですか。……ダメですよ、忘れては」


ひよりが心配そうに一歩近づく。 その瞬間、ひよりのシステムログに通知が走る。

『対象に「裏切りの意志」を感知。ペナルティを継続しますか?』


ひよりが心の中で「注意」した瞬間、田中の脳内に死よりも深い絶望感デバフが叩き込まれた。


「ひ、ひぃぃぃぃ!! 嘘です!! 掃除!! 掃除を待ちます!! 何でもしますから、許してくださいぃぃぃい!」


田中は地面に額を擦り付け、脂汗と涙を流して悶絶した。


逃げ出そうとした鈴木も、一歩踏み出した瞬間に自分の左小指が霧となって消えるのを見て、その場に崩れ落ちた。


………


「よし、そこも綺麗にしてください。お兄さんたちが手伝ってくださるなんて、やっぱり『約束』しておいて良かったです」


ひよりは満足げにニコニコと笑い、傷だらけのバットを眺める。


「……やっぱり、次はもっとかっこいいヒーローのような武器……『刀』がいいなぁ」


岩陰では、赤城凛がその光景を録画しながら、恍惚とした表情で呟いていた。


「……指……。一本ずつ、魂を削り取って支配する…………。あぁ、ひよりさん……あなたは、なんて……なんて罪深い人なの…………」


・指切り

全種族の知能がある者が対象 

行動:

対象と小指を絡め、双方が同意した「約束(条件)」を設定すること。

効果:

対象が「約束」を破ろうとする、あるいはひよりを裏切ろうという「殺意・敵意」を抱いた瞬間、【ケジメ】が自動執行される。

精神汚染デバフ:

「裏切りは死」という強烈な強迫観念が脳を焼き、脂汗、涙、失禁、過呼吸を伴う極限状態に追い込む。

強制拘束:

ひよりの許可(約束の完了)なしに、対象はその場から逃走できなくなる。

ケジメ:

指の消失: 約束を違えようとした者の視界、および周囲の者(ひより以外)の視界から、対象の指が「黒い霧」となって消滅したように見える。

最初は左腕の小指、抵抗するたびに右腕の小指、その次が左手の薬指、その次は右腕の薬指、左腕の中指、右腕の中指が最後。それでも抵抗した者には死が待つ。だが、そこまで耐えられるものはいない。

喪失感:

物理的切断ではないが、対象は「たった今、指を詰められた(切断された)」という絶対的な喪失感と激痛をリアルに味わう。

ステータス異常【欠損:指】: これが付与されている間、対象は全ステータスが激減し、ひよりに対して一切の抵抗ができなくなる。

システムの感知:

ひよりにはシステムから「対象の裏切る意思を確認」という通知が届く。

追い打ち(善意): ひよりが「忘れてないよね?」と確認すると、それがシステム上では「ケジメの継続・深化」と判定され、相手の苦痛が増大する。

解除:

ひよりが満足するか、許す笑顔を見せた瞬間に黒い霧が晴れ、指が「戻って」くる。対象はその瞬間、死の淵から生還したような凄まじい解放感に襲われ、ひよりを神か悪魔のように崇拝するようになる。


と、長々設定を考えてみたり

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― 新着の感想 ―
えげつねえ効果だと思ったけどゲームだと呪術系って大抵装甲紙だから 対象に直接接触する上に条件を満たしたうえで発動する呪いスキルとかえげつないのばっかだったwチンピラの耐久でやれるのはちょっと便利すぎる…
力による脅しと考えればチンピラっぽいけど、その過程で起きた事象がチンピラの粋を超えてるんだよなぁ…
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