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悪役令嬢に転生した……かと思ったけど、モブキャラの公爵令嬢の方だったので、馬鹿な攻略キャラを教育します!!  作者: 綜奈 勝馬


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第三百九十話 わ、忘れていた訳じゃありません! 記憶から消えていただけです!!


「……誰だっけって……」


 私の言葉に呆然とした顔を浮かべるアレン。え? な、なによ、その顔。なんでそんな顔を――


「ワイズだ! お前の幼馴染、エディ・エヴァンス侯爵家の息子の!! お前が助走付けて腹にドロップキックかました!!」


「……ああ!」


 思い出した!!


「アレだよね! リリィにコナ掛けようとしてた!! 思い出した!! 元気にしているの、ワイズ様? 大きくなったのかな~」


 数年あってないし……血は繋がってないが、エディの義理のお兄ちゃんで、顔は良かった気がする。ああ、でもエディの遠縁なんだっけ? そら、イケメンでも驚かないわ。


「……なんだ、その親戚のおばちゃんみたいな言い方は。元気に……まあ、元気にしているよ」


 私の言葉に呆れた様なため息を吐いて見せるアレン。いや、おばちゃんってなんだよ、おばちゃんって。まあ……前世と合わせたらもう四十過ぎてるし、充分おばちゃんかも知れんが!!


「……おばちゃん扱いはともかく……それで? 元気にしているの? ワイズ様」


「まあ……ある程度はな。王城に出仕して働いている。優秀だからな、ワイズは。性格に少しばかり難はあるが……」


「性格に難って……あれ? 女遊び?」


「……その件に関してはコメントを差し控えさせて貰おう。まあ……『あの』エヴァンス侯爵が頭を抱えている、とだけ」


「……マジか」


 エヴァンス侯爵ってアレだよね? 学校の講堂を爆破――じゃなかった、屋根吹っ飛ばしたくらいのぶっ飛んだ人だよね? そんな人が頭抱える程の女遊びってなんだよ。


「まあ、ワイズの話は良いさ。アリスの暴力は誰かの為に振るうものだ、というのは分かっているという話だ。だからロッテ嬢? アリスを責める事などしないさ」


 そう言って優しい笑みをロッテに浮かべるアレン。おお……なんかエライいい雰囲気に見えるんだが。ロッテも嫋やかに笑っているし……これは、これは。


「……お邪魔かな、私?」


「お邪魔なものか。話が逸れたが、二人とも父上のお見舞いに来てくれたんだろう? さあ、中に入ってくれ」


 アレンの声に、何しにこの場所に来たかを思い出す。そうだ、国王陛下のお見舞いに来たんだった。いや、お見舞いというか状況説明というか、釈明というか、言い訳というか……


「……なんかこのまま回れ右して帰りたくなってきた」


 勢い込んでお見舞いとか来たけどさ? よく考えたらこれから陛下に釈明するんだよね? ティアナ様の『あの』変わりように関しての。


「……エリサも連れてくるべきだった……」


「エリサさんは光魔法の使い手とはいえ、平民ですから。流石に陛下に謁見する資格は……」


「……ああ。そう言えばそうだったね」


 そっか。エリサ、光魔法の使い手だったな。


「そう言えばそうって……アリス、貴方忘れていたのですか? エリサさんは光魔法の使い手ですよ? だからサルバート家で保護しているんでしょう?」


「いや、忘れていたわけじゃないんだよ? 忘れていたわけじゃ無いんだけど……」


 最近あの子、光魔法を使いこなしているからな。なんか色々と物珍しさが無いというか……まあ、わく学世界においての光魔法はネタ枠だから、あってもなくてもそんなに変わらないんだけど。


「最近、自家発電とか言って勝手に夜中に光っているし」


『便利なんですよ、これ! 夜でも本が読めますし!!』とか言ってた。誰かが言ってたけど、きっとエリサが歴史上最高に光魔法を使いこなしているんだろうと思う。


「……父上が倒れた原因に関しては母上から聞いている。その……ティアナは俺にとっても姉みたいなものだし……マックス殿下とティアナが良い仲になったのは俺としても嬉しいが……流石にアレは……」


「……アレンも見たの?」


「見た。正直……幻覚か、偽者かのどちらかだと思った」


「……」


「だってティアナだぞ? スモル王国の遍く令嬢の憧れと言われ、令嬢の中の令嬢と言われたティアナが、マックス殿下の腕に抱き着いて幸せいっぱいの……その、なんだ? 蕩けたというか……艶やかというか……」


「メス顔?」


「……なんてことを言うんだ、お前は。まあ……うん、そうだな。『アレ』はもう、そうとしか評しようがないが……」


 ……ごめんって。


「……俺はまだ良いんだ。そうは言ってもティアナは姉の様なものだしな。それは兄上にとっても変わらない。母上もまあ、良いだろう。同性だしな。だが……父上は」


「……」


「……俺たちは男兄弟だ。ティアナは副王家の人間だし……父上にとっては娘の様に可愛がっていた存在だ。『ティアナがお嫁さんに行くときはとっておきのドレスを用意するからね』とティアナに言っていたのも知っている。勿論、俺たちにも愛情を持ってせっしてくれていたが……異性の子は可愛いというしな?」


「……」


「だから……まあ、少しは覚悟しろ、アリス」


 そう言って陛下が寝ている寝室のドアを開けるアレン。ちょ、その煽りから流石に陛下に顔を合わせるのはハードルが高いんですけどぉー!!


光魔法の使い手設定ってどこ行ったんだろう……

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