怪奇要約3
各話のネタバレを含みます。
怪奇要約3
ここ最近遭遇した特徴的な怪奇をまとめておく。協会関係者と一緒に出会ったのが主になっているので、そちらの情報は彼らのレポートを参考にするのが良いと思う(が、それを入手するのは難しいのでまずは自分用としてまとめておく)。
子鬼、大型のヘビ馬、靄のようなモノ、呻く音etc
場所…T県郊外の某家(土地)
弦間さんに案内してもらった家にいた怪奇。普段見ない物ばかりだった。弦間さんの術によって次々に処理されていたことから低級の怪奇だったのか、弦間さんが凄かったのかは分からない。この家(土地)は定期的にこうしたものが湧くらしい。そこから外に出ていないから土地に縛られていると思う。ゲームのポップ場所のようなものだろう。
鎌鼬
場所…L県田舎の山中
嶽さんと一緒に探した怪奇。見つけたときは数匹で群れていた。イタチのような姿をしていて攻撃するときに両腕が鎌に変わる。独特の獣臭さがあるが怪奇の臭いを感じられなければ分からないと思う。イタチのような生態を持っているようで、今のところ山中にとどまっているが住宅街にも住み着くことができる。嶽さんはフィールドワークのように定期的に探しては対処しているようだ。ということはこちらも定期的に現れているのだろう。
クマのぬいぐるみに憑りついていた霊
場所…クマのぬいぐるみ(G駅近くの廃ビル)
不定形の半固形の流体のような霊。協会に届いてから未処理のまま置いてあったのをツァップさんの除霊のパフォーマンスに使われた。こういう低級のが協会に保管されているようだ。対応できる人が対処した後にどこかに封印して保管されている。
茶色い建物
場所…T県切内町の町はずれにある廃屋
廃屋はいわゆる心霊スポットなのだが、それとは別にそこに現れた茶色い建物。正体は植物の怪奇。4~5階建てほどの細長い大きさで配管が走っている。建物外側にドアがありそこから中に入ることができる。中には受付のような場所と上下に伸びるらせん階段があり、階段は伸びたり消えたりする。下はふすまの奥から廊下につながっていて、上は窓に繋がる部屋になっている。何故か窓に近づくとそこから飛び降りたくなる。ふすまの奥がどうなっているかは不明。この建物で特定の行動をとると種になってしまう。入り口からやや左手の草を二束にまとめて結び、その近くにペットボトルを置き、そこに塩をつまんで7回入れるのがその時取った藍風さん流のやり方。種の元になったのは良くないことをしていた人たちでそういう人たちの処分場として使われていた可能性が示唆されている。そういう集団にも霊能力者がいるらしい。
夢の中の幽霊(再掲)
場所…夢の中→呪った相手
呪詛返しを弦間さんにしてもらった結果、呪った相手のところに行った。正確には呪いを依頼したところにだが。そこから呪いが家族?あるいは大事にしているもの?に広がっていった。このことから幽霊を使役して人を呪う商売があるかもしれないということがわかった。なお、明晰夢を見る癖は治らなかった。
首の骨が折れた奴は首から下が不随になった。夫には不倫が原因で縁を切られた。取り巻きにも見捨てられた。残ったのは慰謝料と治療費とボケかけた母親、と言う話を聞いた。
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都市伝説のようなモノやわけのわからないモノの対処が主だったが、専門家からは妖怪や霊といった、前から聞いていたモノと遭遇することができた。自分の知識不足で有象無象にされているモノも普通に知られているのかもしれない。こういうのを見聞きした人が記録に残したのだろう。それを見聞きした人からまた怪奇が生まれるのかもしれない。