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第155話 頭痛(前編)

投稿時間がどんどん遅くなっていってます…。

当日中に投稿したいです。

第155話 頭痛(前編)


 朝起きると珍しく目と頭が痛かった。二日酔いではない。前日に弦間さんや嶽さんのまねをして、九字を切ったことが原因だろう。この九字や他の呪文などは、適当に手を動かして言葉を唱えるだけなら私にでもできる。当たり前だが、全く効果はないが。ただ、気持ちというか、集中して同じことをすると一気に気力と体力が持っていかれる。それでもやはり自衛のため(と味方を守るため)の戦闘手段が必要と思っているから、自分の成長(があるのか知らないが)を試すためにやってしまった。


 朝食後も横になっていたが、しばらくしても頭痛は取れなかった。怪奇によるものをどのように治すのか専門ではないが、とりあえず護符と札を懐に入れてみた。そうしてから少し経った後に、ただの体調不良であると分かった。何でも怪奇のせいにするのは良くないと反省した。電子レンジでお茶を温めて飲んだら予想以上に美味しく、数杯飲むと大分楽になった。


 昼食を食べた後、痛みは落ち着いてきていたが、それでも調子が万全ではなかった。だから、普段時間のある時に行っている歴史や怪奇の勉強は翌日以降に回すことにした。その分次回からの予定のボリュームが多くなってしまうが。


 その空いた時間を使ってY○utubeで動画を見た。ゲームの実況動画やRTA動画を流しながら、一方でオカルトや雑学の記事を読んだ。適当におすすめの動画に飛んでいくだけでみーさんの動画に辿り着いた。最新のゲームの対戦動画や昔のゲームのやりこみ動画など、どれも見やすかった。途中から知り合いの声を聞いていることが、ストーカーをしているような感じがして(したことはないし、するつもりもないが)、変な罪悪感があった。


 再生数の詳しいことは分からないが、他の動画よりは多かったし、高評価も多かった。好きなことでも金を稼げているのは純粋にすごいと思う。動画を見たとメッセージを入れたらすぐに「ありがとー」と返事が返ってきた。



 それから、ツァップさんから7supで来ていた日本語についての質問に答えた。私は日本人だから日本語はできるが、改めて尋ねられると正確に答えるのが難しかった。不安な所はググった。そういえば、前の職場には日本人なのに正しい日本語の話し書きができず、正しい日本語の聞き読みができず、勝手な理解をして、とんでもないことをした奴がいたことを思い出した。それに比べればツァップさんの方がまともな日本語を使っている。


 質問に答えてはい終わりではさすがに味気ないとお互いに思った(のと暇だった)ため、その後も怪奇とは関係のない雑談をした。中身は天気の話や最近見たかわいい猫(プ○キュアのキャラに似ていたそうだ)の話だった。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



 その後、痛みもひいてきたため少し遠くのスーパーマーケットまで買い物に行った。普段は使わない所だが安売りだったためだ。運動を多少したかったため、買ったものを詰めるリュックサックを背負って自転車で行った。通り道には家の塀にひたすらボールをぶつけている男の子のような怪奇(多分幽霊)がいた。そこの家と関係があるのかは知らない。


 買い物を終えて帰っている途中、制服姿の藍風さんに会った。


 「こんにちは、学校帰りですか」

 ここは中学校から藍風さんの家までの道と少しずれている。


 「こんにちは。そうです。桜がきれいだったので、寄り道していました」

 確かに、藍風さんからシダーと桜の混ざったような香りがしている。

 「上野さんは…、大丈夫ですか。顔色があまり良くないようですが」

 自分では自覚していなかったが、他人から見るとそうであるようだ。


 「ああ、大したことではないので大丈夫ですよ」

 わざわざ話すことでもない。というよりもあまり知られたくない。


 「それならよいのですが」

 藍風さんはほっとしたような表情を浮かべた。少し嬉しい。

 「…。この道はよく使っているのですか」


 「いえ、たまたまスーパーに行った帰りです。あの赤い看板の。安売りでしたので」


 「…そうですか」

 何か微かに残念そうに見えなくもない。



 安売りのおかげで一品多い夕食をとった後、桾崎さんから7supにメッセージが入っていた。

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