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49.女神様と進路相談

 高校生活も残り約一年弱。この時期になってくると、それぞれ高校卒業後の進路を決めなくてはならなくなってくる。

 俺と穂香は同じ大学に進む予定だ。今の成績なら問題ないと思っている。

 今日は久し振りに俺の部屋に、浩介、菜摘、守、玲も集まって六人で話し込んでいる。

 昼食も兼ねてのちょっとしたパーティみたいな感じだ。


「やっぱり、優希と一ノ瀬さんは同じ大学に進むんだよな?」


 浩介が唐揚げを口に入れる前に聞いてきた。

 おお、前までなら食べながら喋って、菜摘にやられるのが基本だったのに……成長したな、浩介。ただ、周りの人間にとっては、それだと面白くないから、たまにはやらかしてほしいぞ。


「そうだな……そのつもりだ」


 俺も揚げたての唐揚げを一つ食べる。俺にとっては、もう慣れ親しんだ味だがやはり美味い。外はカリっと仕上がっていて、中はジューシーだ。


「私もユウ君も今のままいけば、多分大丈夫かな~」

「さすが、二人は余裕だね~私と守も大学に進学する予定だけど、君たちと同じところは無理だな」

「そうだね~」


 玲がフォークで纏めたパスタを守の口に運びながら言った。

 姉が弟に食べさせてるようにしか見えないが……こいつらナチュラルにいちゃついてるな。

 守も何の抵抗もなく受け入れているのがすごいな。これがこいつらの日常か? 少し前までは何をするにも照れていたり、躊躇したりしていたはずなのに。今ではこの行為が当たり前のように振舞っている。俺達でもまだ気恥ずかしさはあるのに……一体何があったんだ? 穂香を見れば、口を半開きにして守と玲を交互に見比べていた。多分俺と同じようなことを考えているのだろう。


「私はどうするか、まだ決まってないです……選択肢は色々あるんですけど……」

「俺は親父の会社に就職かな。大学は選ばなければいけるとは思うけど、四年間無駄になりそうだしな~」


 そうか、菜摘は決めかねているのか……。


「なっちゃんはどんな進路先を考えてるの?」

「先生からは大学進学を薦められてます。ただ、大学行って何か特別に勉強したいことがあるかと言えば、そうではないです。それなら、専門学校行って何か知識や技術を身につけた方がいいかなとも思います。親からはこっちを薦められてます」

「なっちゃん自身はどっちの方がいいの?」

「……まだ自分でもわからないですね。ただ、優希さんと穂香さんと同じ大学も頑張れば狙えるので、大学行くならその道かなと思っています」


 なるほど、俺達と同じ大学狙うならそんなに遠くないし、普段から浩介とも会えるだろうしな。まぁ、俺も大学の先の事を詳しく考えているわけでもないしな。そういう面では、専門学校とで悩む辺り、菜摘の方がしっかり考えてそうだな。

 浩介と菜摘は高校卒業したらすぐにでも結婚するのかと思っていたが、さすがにそれはないみたいだな。まあでも、浩介は就職するわけだし、菜摘が在学中に結婚とかはありそうだ。

 俺達は、結婚は早くても大学卒業してからだな。今の時点では明確なビジョンがあるわけではないが、母さんがいるときに穂香も交えて少し話したことがある。それを踏まえても大学卒業後だな。ただ、結婚しても普段の生活面では、今とあまり変わらないかもしれないな。大学行ったら完全に同棲になってしまうわけだし。

 そうなったらまた、浩介達にからかわれるのだろう。そして、大学に行ってからできるであろう、新しい友人達にも……以前ならそんな面倒なことはお断りだったのだが、今はそれでもいいと思ってしまう。主に穂香のお陰だな。

 そんなことを考えていたら、隣に座る穂香が俺の手に手をそっと重ねてきた。


「私はずっとユウ君の隣にいるからね」


 周りに聞こえないように小さな声で囁いてきた。俺はそれに対して手をギュッと握って応えた。

 ノクターンの方で『魔法使いの少年と二人の女神様』を始めました。

 元々考えていたもう一つのストーリーですが、R15では色々省かないといけないのでR18で連載します。

 暫くの間はノクターンの方の更新を優先します。18歳以上で興味がある方は覗いてみてください。

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