第7話 僕と(エロくない)女騎士
第7話です。今回は(とあるジャンルで)人気のある、あの職業の女性が出ます。
以前にアルム(スライム)が来てから数日が過ぎ、マルクはノーグロードと共に月に一度の森の探索をしていた。
ノーグロード「マルク君、足元に気をつけて下さいね。」スタスタ
マルク「は~い!」テクテク
今日は待ちに待った探索の日だ!何時も色々な物が見つかるし凄く楽しみにしてたんだよね~。
そう言えば前の探索の日には<天龍の鱗楯>とか<鳳凰の羽根飾り>って言うのを見っけたっけ?
僕は気に入ってたのにノーグロードさんは『ちっ、あのトカゲとニワトリのですか。』って言って、そのまま倉庫に投げ込んじゃったけど。
ノーグロード「此処なら危険なモンスターも居ませんし探索場所には丁度良いですね。マルク君、今日は此処を中心に探索しましょう。」
マルク「うん!わかった~!」タッタッタッ!
ボトッ!
マルク「ん?おお?!何この杖凄く綺麗!!」
蒼く光る細長い角に前の時の羽根飾りよりも大きい緋く光る羽根が付いてて超綺麗!
マルク「ノーグロードさん!凄く綺麗な杖拾ったよ!!」
ノーグロード「どれどれ、!あのトカゲとニワトリめ等々、手を組みやがりましたか。…そんなにマルク君に気に入られたいですかショタコン共め。(ボソボソッ)」ギリィッ!!ミシミシィ!
マルク「ノ、ノーグロードさん?!杖から凄い音してるんだけど?!」
ノーグロード「あっ。ど、どうやら此はただ光って変な音が鳴る杖のようですね。残念ですが、ただのゴミです。」ポイッ!
マルク「ああっ?!そんな~。でも、ゴミじゃ仕方ないし他の探してみる。」トボトボ
ノーグロード「ぐうっ!(マルク君の為なのに心が痛い!)」
マルク「何か見つからないかな~?」テクテク
?「う~」ギュルルルル~
マルク「?!い?行き倒れ?!助けないと!」
僕は急いでノーグロードさんの所にその人を連れて行った。
ノーグロード「おやっ?マルク君、そんなに慌ててどうしました。」
マルク「あっ!ノーグロードさん、この人助けてあげて!」ズルズル!!
?「ちょ?!まっ!引きず?!止め!アウッ?!」ゴン!ゴス!ヌチャ(?)!ガコン!ベキ!
ノーグロード「マ、マルク君?!ストップ!ストップです!私がそっちに行きますから!」
マルク「?うん、わかった~!」ビタッ
?「死、死ぬかと、思いま、した。」ゼイゼイ
ノーグロード「今、回復魔法をかけて上げますね。」
?「か、回復魔法よりも、何か、食べ物を、下さい。」ギュルルルル~
ノーグロード「え、ええ一応お昼は御弁当を持って来てるの『下さい!!』うぉ?!ど、どうぞ。」スッ
?「美味しいです!!」パクパク!ムシャムシャ!ペロリ
マルク「ああっ?!全部食べた!」ガーン
ノーグロード「仕方ないですね。お昼ご飯は一旦家に帰ってからにするとして。彼女をこのまま放っておくのも後味が悪いので一緒に連れて帰りましょう。」
マルク「う~!御弁当~」ジトォ~
?「ご、ごめんなさい。美味しかったのでつい」シュンッ
ノーグロード「そう言えば、あなたの名前は何と言うのですか?」
?「はっ?!私ったら名乗りもせずに何と失礼な事を!わ、私はセン…と、とある国で騎士団…見習いをしておりましゅる!テ、テレサ=セン…んんぅ!失礼っテレサ=セイレーンでございますです!」
ノーグロード「ま、まあ、良いでしょう。取り敢えず行きましょうか。(何ですかこの怪しさが爆弾テロ起こしたような自己紹介は?!)」
マルク「よ、よろしくねお姉さん(何この人?!怪し過ぎるよ?!)」ヒキッ
テレサ「よ、よろしくお願いします!(何この子?!よく見たら凄い好みなんだけど?!)」ポッ
この後家に着くまでマルク君は何者かの強い視線により鳥肌が治まらなかったらしい。
今日の豆情報
天龍:幻龍種最強でありモンスターの中でも、とある(ドM)スライムおも凌ぐ最高の物理耐性を持っている魔属性のモンスターである。
基本的に雲の上を漂っているが最近はとある森の上空に住処を移したらしい。
鳳凰:幻鳥種最強でありモンスターの中でも、とある(ドM)スライムおも凌ぐ最高の魔法耐性を持っている聖属性のモンスターである。
基本的に霊峰などの上空を飛び回っているが最近はとある森の上空に住処を移したらしい。
テレサ=セイレーン(?):とある国の騎士見習い(?)らしい。どうやらマルク君とお近付き(物理)になりたい様子。
お読みくださった方々、ありがとうございます。今回は(残念)女騎士回でした。
次回も(残念)女騎士の話です。