表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/8

僕とパスタ(真)とパスタ(偽)

第5話です。今回はパスタ(?)の話です。

ガチャ、ギィ~


マルク「ただいま~…」バタン トボトボ


ノーグロード「あっ、お帰りなさい。どうやらちゃんと採って来れたようですね。」


マルク「うん、はいこれ。」ゲンナリ


ノーグロード「はい、ありがとうございます。…やはりマルク君には少し刺激が強かったですかね?(ボソッ)」


マルク「ん?呼んだ?」


ノーグロード「いえ、何でもないですよ。それより今日の朝食はマルク君の好きなトマトソーススパゲティですから楽しみにしてて下さいね。」ガパッ グツグツ


マルク「え!やった~!」


ノーグロード「ふふっ、やっと調子が戻ったようですね。実は昨日の帰り道の途中で質の良い〈マッ・マーン〉と遭遇しまして、今日の朝食に良いと思い狩って来たんですよ。」


マルク「?その〈マッ・マーン〉て何?」


ノーグロード「おやっ?そういえば、まだマルク君には教えていなかったですね。〈マッ・マーン〉とは幾つかの森に生息するモンスターで基本的に群れで暮らしています。」


マルク「ん?何でそれを狩ってくるとご飯がスパゲティになるの?」


ノーグロード「それは<マッ・マーン>を茹でると<パ=スタ>になるからです。」


マルク「え?!確か本で見た<パスタ>は小麦粉を使って…」


ノーグロード「<パスタ>ではなく<パ=スタ>です。<パスタ>は<マッ・マーン>を狩る事が出来ない者達が小麦粉で作った<パ=スタ>の模倣品です。それに<パ=スタ>は<パスタ>と違い、どんなに茹でても程よく芯が残ります。」


マルク「そ、そうなんだ」


ノーグロード「取り敢えず説明している間にソースが出来たので、そろそろ食べましょうか。」ガチャガチャ コトン


マルク「い、いただきます。」ドキドキ


何か普通(?)の朝食なのに凄い緊張してきた。



パクッ



マルク「!普通に美味しい。」パクパクッ


ノーグロード「それはよかった。あと普通にとか言わない。」モグモグ


その後、全部食べきったマルクの顔はとても幸せそうだったらしい。



今回の豆情報


マッ・マーン:魔属性のモンスターで基本的に森の危険地帯や凶暴なモンスターの近くに群れで生息しているので余程運が良くないと狩る事が出来ない。(一部例外あり)

そのため高級食材とされ市場には殆ど出回らない。茹でると<パ=スタ>と言われる物になり、どんなに茹でても程よく芯が残る。

<パ=スタ>が本物であり<パスタ>が偽物であるが一般では<パスタ>しか出回らないので真実とは逆の説が一般化している。

ちなみに種族はミミズ種である。







お読みくださった方々、ありがとうございます。今回はパスタ(ゲテモノ)回でした。

次回も森の生き物が出て来ます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ