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分かれ道 (改)  作者: leaf
8/13

電話

会話が多めになっちゃったかな…。

数分後


~♪


正式に入団することとなったユキヒナに、サハラに関するあれやこれやを教えていると、いきなり何処からか音楽が流れてきた。

その曲は俺も知ってる曲で、サビの部分から流されていた。

何処から流れているのか、周囲を見回そうとするとリーフさんが、ポケットからスマホを取り出すのが分かった。

流れている曲で、誰からの電話なのかは用意に察しがつくが、一応「誰から?」と聞いてみる。

「スペード。」

案の定、リーフさんの口から出た名前は、リーフさんの1つ上の先輩さんの名前だった。

「もしもし。」

慣れたてつきで、画面をスライドして話し出す。

最初は黙って話を聞いていたようだけど、いきなり「お前、馬鹿か!」と少し強めの口調で言うと「めんどくさい。自分でどうにかしろ。」と言って通話を切った。

仮にも先輩にあたる人に…。まあ、これはいつものことだが。

「何だった?」

「それがな、今スペード達がマカさんに頼まれて、港近くの倉庫に行ってるのは知ってるだろ?」

俺は頷く。確か、月1で行われている闇市の商人の会議に、特別な武器の情報が入るから、その情報を独り占めしたいとか言ってたような…。

等のマカイさんは、自分で行かずアジトにもいないわけだが。

「そこでスペードが勝手な行動したせいで、一緒に行ったカズもろとも捕まったらしい。」

「馬鹿なの?」

「ああ、バカだ。」

思わず苦笑いになる俺とリーフさん。あの人は、単独で行動させると好き勝手することがある。その結果、任務が大成功したりはたまた助けに行くことになったり…。

臨機応変ってのはいいんだが…もう少し考えて行動してほしい。

「で、助けに来て欲しいと言うことだが…。倉庫までは遠いぞ?」

「『移す』で行くしかないかー。」

「1回使ったから、残りは2回。行きしか無理だからな。」

あ、そうだった。

「マジデ?帰リ徒歩ッスカ?」

「車でもなんでも奪えばいいだろ。運転免許持ってるんだから。」

「そんな他人事見たいに…あ、もしかしてリーフさんは行かないおつもりで?」

「ご名答。つか行けない。自分と他人に使う能力は別でカウントされるから。」

あー、そうだった。

「仕方ないかー。正直寝たいんだけどなー。」

「ほっといても大丈夫そうだけどな。」

「いやダメでしょ。能力暴走したら倉庫もろともみんな『食われちゃう』よ?」

「あのー」

あ、ユキヒナのこと忘れてた。やばいやばい。

「さっきからスペードやら助けに行くとか…何を話してるの?」

「んー、まあ、要約すると団員が2人敵に捕まっちゃって。」

「ええ、それってヤバイんじゃ?」

驚くユキヒナ。まあ普通驚くよね。

「ま、ちゃんと助けに行くんだけどね。」

俺がそう言うと、リーフさんはしぶしぶ立ち上がった。

「全く…本当に出掛けてればよかった。」

「助けに行くってどうやって…あ。」

リーフさんが立ち上がるのを見て、ユキヒナも察したようだ。

「じゃあ、ユキヒナ。最初の任務だ。頑張ろうな。」



そして俺は、リーフさんの目に視線を合わせた。

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