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プロローグ
一回書いた小説がちょっとごちゃごちゃになったので書き直します。前の小説はそのうち削除します。
暗い
暗くて…誰もいない。
これが
俺の罰
「本当にこれで、良かったのか?」
扉の先のそいつに話しかける。と、言ってももうそこにはいないんだろうけど。
無機質な扉の向こうからは何も聞こえない。
「もうすぐすべてが消えて何も、誰も残らない。」
それが今更だけどとても恐ろしく思えた。
「うるさかったあの声ももう聞けなくなる。
楽しかったあの『作戦』はこれで最後だ。」
涙があふれてきた。おかしいな。
「これはお前が決めた俺たちの未来。」
届いてるはずはないのに自分に言い聞かせるように言葉が出てくる。
「そして俺が決めた俺自身の未来。」
少しの間の沈黙。そしてまた口を開く。
「別の道もあったのだろう。」
「なんでこっちを選んだんだろうな。」
「…今からでも間に合うなら。」
「別の道を歩んでみないか?」
俺はそっと扉を押した。