表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/3

転校初日!

読んで少しでも笑えてもらった嬉しいです!

正心高校、2年B組教室前の廊下に1人の男子生徒が立っていた。

木上きのうえ りょう、17歳。

ちなみに彼女いない歴も17年。

もちろん童貞歴も17年。

そんな彼は転校生である。

よくある親の仕事の都合で今日からこの学校に通う事になった。

「ふぅやっぱり少し緊張するな…」

これから行われる顔合わせと自己紹介を思うとどうしても胃の辺りがキリキリする。

何事も最初が肝心。

これからの高校生活がこれで決まると言っても過言ではないだろう。

「――それでは今日はみなさんにお知らせがあります」

中から担任教師のお決まりのセリフが聞こえてきた。どうやらそろそろのようだ。

気持ちを整え手を伸ばしドアを開けようと

「三時間目の体育は外で集合のようです」

おっと違ったようだ。そりゃそうだお知らせ

が1つとは誰も言っていないしな!

ドアを開けようとした手をそのまま首の後ろに持っていき、『俺、早とちりしてないよ?

首が痒かっただけだよ?』のアピールをしながら心の中で言い訳をする。

(当然だが誰も見ていない)

焦るなオレ、先生の話をよく聞くんだ!

「あと、もう1つお知らせがあります」

ほら見ろお知らせ第2段が来たじゃないか。

――でも先生、順番が逆だと思うんだけど?

俺だって体育参加するんだぜ?しかも転校生だから外って言ってもどこらへん集合かわからないじゃないか、ギャルゲのようにチャラい見た目のわりに親切な親友キャラとかこの世界にはいないんだぜ?

とにかく、今度こそドアを開けていざその先に

「今日で先生は学校を辞めます。

みなさんお元気で」

「何っ!?」

とんでもねぇお知らせが来やがった!?

しかもまた俺の紹介じゃないし!

「えぇぇえええぇええぇぇっ!!!」

「先生、急になんでですか!?」

まったくその通りだ!

「俺達、先生にまだ教わってないこと

沢山あるんだぜ!?」

お前はどこのドラマの生徒だ!!

「先生!!」

「先生!」

「みなさん……。ありがとう。

優しい生徒に囲まれて先生は嬉しいです」

「でも、先生は今日で学校を去ります。

キャバクラで金を使いすぎて借金を作り、

怖い人達から逃げなきゃいけないのです」

とんでもねぇお知らせの理由はもっととんでもねぇな…

「みなさん、お達者で」

「先生!」

「うわーんせんせーーい!!」

……………………………………ナニコレ?

教室のドアを少しだけ開けて中を除いてた木上は思った。

オレ、ハイレナイヨ?

無理だよ?こんな空気の中どーも転校生でーすとかどんだけ空気が読めない奴って思われるかわかったもんじゃないよ!?

だって何人か先生に抱きついてるよ!?

なんかあの辺キラキラしてるよ!?

超青春なんだけど!?

あっ、だけどあの教師女子生徒に抱かれて

気持ち悪い笑み浮かべてる!

全然青春じゃなかった!

クソッ!羨ましい!!


その後も2-Bは止まらずドラマの用な展開は朝のホームルームの終了チャイムが鳴っても

おかまいなし。

最終的に別れの歌を歌いだした所を

1時間目の数学の教師が来たことにより強制終了、結果的にその教師のおかげで俺はついに教室の中に入ることができた。



「じゃぁ早速自己紹介してくれないかな?」

1時間目の数学教師の小城先生おぎが司会進行をしながら、現在、数学の時間を削って転校生である俺の自己紹介タイム中。

――――正直帰りたい。

「あっはい、はじめまして朱章高校から転校してきました。木上 亮です。

部活は野球『拳』、趣味は『女の体を』ウォッチングです。っておいっ!?」

何事だ今のは!?

「ごほん、木上君、後で職員室に来なさい」

「違います先生!誰かが俺の声に声をかぶせてきてます!てか声違うからわかるだろ!」

「ちょっといいかしら」

先生に無実を訴えていると突然生徒の方から声がかかる。

誰だこの忙しい時に!

質問は後にしてくれ!!

ちなみに好きな食べ物は卵焼きだ!!

声の主は女子生徒だった。長い黒髪、青い碧眼から震え上がるような冷たい眼差し。

つい、目をそらすと彼女のナイスなボディが

目に入った。な、なんて大きさだ!

それでいて素晴らしい形!

まさに美乳!!!

「何見てんのよ」

「おっと失礼」

いかんいかんついジロジロ見てしまった。

デリカシーに欠けたな。

しかし、俺の脳内にはしかと保存したぞ!

「それで、あのえっと君は…」

「橋本 七海はしもと ななみよ」

「これはご丁寧に?それでなにかな?」

「どうして生きてるの?」

「はい?」

「どうしてあなたは生きてるの?」

えっ、何の話?

「えっと橋本さん?質問の意味が」

「ちっ、日本語もわからないの?

ますます生きてる意味がわからないわ」

えぇ何この人ぉ怖いんだけど~。

「虫にも劣る脳ミソで理解出来るか微妙だけど私の質問を丁寧に分かりやすくしてあげるわ」

「―――お願いします」

「ずばり私はあなたに生きてて欲しくないわけ。だけどもしあなたが世界を救うヒーローだったら死んでもらっても困るわ。だからあなたが生きてる理由を聞いたのよ。オーケー?」

「ノーオーケーです。」

「これでもわからいの!?はぁまったく意味が」

「意味がわからないのは俺の方だよ!!!」

俺はキレた!俺は怒ったぞ!

美乳の持ち主でも俺は怒るぞ!!

俺は男女差別はしないんだ!

スーパー○○○人にもなっちゃう勢いだぞ?

手加減しないよ?

今後とかしったこっちゃない!

美乳さんにもの申す!!!

「まず何故俺に死んで欲しいと思ってるんだ!俺はまだ何もしてない!」

「まだ?」

「それから初対面なのにどんだけ上からなんだよ敬語を言えとはいわないがもう少し態度改善の余地はあるだろ!!」

「そんな木上君。まさか私を忘れたの?」

「なにっ?まさか、俺と君は昔どこかで」

こんな俺にも二次元のような展開が

「完璧な初対面よ」

「この性悪女ぁ!!!!」

なんなのコイツ。マジでなんなの!

「まぁ!!女の子に向かってなんて口の聞き方なの!死になさい、そして死になさい。」

「お前が言うな!そして俺は死なん!」

「その心は?」

「まだ生きていたいから!」

「なんて欲望に忠実なの!?恥を知れ」

「生きてることを願ったらいけませんか!?」

「ダメよ」

「お前にそんな事を言う権利はなぁーい!」

「いけませんか?という質問に答えただけよ

理不尽だわ」

「なんかスイマセン!?でもダメじゃないでしょ!?」

「ダメよ絶対に」

「なんなんですかあなたは~」

「神よ」

「神に謝れ!」

「クラス委員長という神よ。このクラスは

私の世界」

「うわー神の定義ひっく~」

もういいよ…

もう俺は諦めた。なんだか疲れたし、どうでもいいや。パトラ○シ○、なんだか僕は眠いんだ。諦めが速かったって?許してよ…

結局質問答えて貰ってないけど………

なんだか無償にどうでもよくなったんだよ…

萎れた木のように脱力しながら自分の席を探すが見当たらない。

「先生、僕の席はどこでしょうか?」

「ちょっと!だからあなたはなんで」

無視だ、あの美乳は無視だ。

見るだけにしておこう…

「ん?あぁ悪い、私は知らないんだ。

誰か聞いてないか?」

先生が教室を見回しながら聞くが誰も答えない。

「先生」

「ん、どうした橋本?」

また美乳さんか…

「朝のホームルームで紹介すらされなかった

人が席を用意されてるはずありません。」

「あぁそれもそうだな。」

それもそうだなじゃねぇだろクソ教師。

「えっ、じゃぁ俺はどこに座れば?」

「あのぅ」

すると橋本でも先生でもない、新たな声が

聞こえた。

「私の席、半分こして座りませんか?」

その子は可愛らしい顔付きで短めの茶髪が実にキュート。小柄な体型でモジモジしながら上目使いでの提案に俺は不覚にもドキッとしてしまった。貧乳だけど…

「いいのか乾?」

「はい、私は大丈夫です」

先生の発言からどうやら彼女はいぬい

さんと言うらしい。あぁようやく正常そうな

人と関われた。しかもそれが可愛らしい女の子だなんて!!今日はなんて日だって思ってたけど良い一日になりそうだ!!

貧乳だけど…

「先生!僕もまったく問題ありません!」

「そうか、じゃぁ1時間目は二人とも我慢

してくれ。次の時間までに机と椅子を

持ってくるから」

「はい!!」

「じゃぁ木上君、どうぞ」

モジモジしながらも椅子を半分差し出す乾さん。なんて可愛いんだ!

「萌えキタコレ!!」

「えっ?」

「あっいや、なんでもないよアハハハ」

いかんいかん心の声が外に出ていた。

話題をそらそう

「そんなことよりありがとう乾さん、

席を貸してくれて」

「いいのいいの!!……私がいっしょに

座りたかっただけだし…」

後半部分は囁くような声だったので聞こえなかった…わけがなく隣なのでバッチリ聞こえたその言葉に俺は胸のトキメキが押さえられない!!

「はぁ乾さん、君は可愛いなぁぁ」

「ふえっ!?」

「あっ、ちが、くはないけど違くて!」

しまったまたうっかり!!

「そ、その木上君も格好いいと思うよ…」

木上 亮 本日恋に落ちました。

「乾さん、名前を聞いても良いかな?」

最大限のスマイルを浮かべながら乾さんに

名前をうかがう。あぁ今の俺は王子のような

スマイルを浮かべているのだろう。乾さんが

照れた顔をしている!!

「わ、わたしの名前は…」

「うん聞かせておくれ」

じんです」

キャッ言っちゃったを態度でしめしたように

両頬に両手をあて、くねくねしている乾 仁さん。可愛いなぁ~……………。

仁??

ここで俺は今更ながらに自分が見落としていたものに気がついた!

彼女はズボンをはいていた!

そして制服は男物だった!

なぜ気がつかないだって?俺は乾さんの顔しか見てなかったから!

体を見たときは胸と体型しか見てなかったから!つまり脳内では乾さんはスッポンポン!

素晴らしき俺の脳ミソ!

オメガグッジョブ!!!!

…………………………………………………。

話を戻しそう。

つまり美少女が男の服を来ているのだ!

「乾さん、なんで男の服を来ているのかな?」

さぁ返答は!!

「えっ?だって男の子だからだよ?」

だって男の子だからだよ?

男の子だからだよ?

男の子

男の娘

………………………………………。

「そっかぁじゃぁ問題ないね!」

「?????」

乾さんが不思議そうな顔をしてるけど

問題はない!

だって男の娘なんだから!!!!

「おーい、そろそろ授業を始めたいんだが」

「あっ、スイマセン!どうぞお願いします」

かくして俺の新しい学校生活は始まった。

美乳黒髪ロングの意味不明野郎や可愛い男の娘。

教室を見渡すと他にも個性が濃そうな連中が

沢山いる。

丸眼鏡をかけたガリ勉って感じの男子生徒。

すごい勢いでノートを書いてる。

まだ黒板何も書かれてないのに何を書いてるのだろうか?

1時間から早弁してる女子生徒。

すでに足元に空の弁当箱が数箱つまれている。

あと猫。

いや正確には猫耳を装着した女子生徒。

普通に勉強しようと先生の話に耳を傾けている。いや猫耳を傾けている?

とにかく退屈はしなさそうだ。

俺は期待とほんの少しの不安を胸にノートを

ひらいてシャーペンを握ったのだ。


二回目の投稿

連載系は初めてです。

少しずつ書いていきます。

応援お願いします。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ