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タロと今夜も眠らない番組  作者: シュリンケル
第四章
99/123

99.番組の再開・新たなオファー


-ぷっぷっぷーーーん。

-ハイ、エブリワン!

-お昼休みのひと時を、わたくしDJタロがお邪魔しまーす!

-取材旅行の間、番組が恋しかったよ!!

-それじゃあ。”タロのハッピー・昼タイム”始まるよ!


 嬉しい事に、リスナーの皆さんは僕の番組をちゃんと覚えていてくれたようだ。

閲覧室にも数人の姿が見えていた。うれしい。


-今日は嬉しいことに観覧リスナーさんも来てくれてます。楽しんでくださいね!

-それでは、早速リクエストにお答えして♪


-One more time,One more chance(山崎まさよし)-


---


 僕は久しぶりのDJブースを眺めて、ほっと一息ついた。

やっぱりここは落ち着くのだ。


ミキサーのvoice用トラックがOFFになっている事を確認して、椅子を回転させる。


閲覧室から覗く観覧者に微笑んで手を振る。

・・・観覧していたのは超常現象研究会の面々であった。


猫山さんが窓越しにホワイトボードを掲げる。

”楽しい”と書かれていた。

(僕はこの人が大好きだ)


---


 放送が終わり、僕は猫山さんに相談した。ツヨシの事を。



僕達の取材旅行が放映された数日後、N.A.事務局からオファーの連絡が入った事。

オファーの内容は、僕とツヨシをバラエティ番組で取り上げたいと言うものだった。

(ツヨシ本人は迷っているらしく、僕にまかせるとタジマは言っていた。)


話を聞いた猫山さんは感慨深げに腕を組む。

「ツヨシに会いましょう」と猫山さんが言う。


 そうして僕達はツヨシに会いに行くことにしたのだ。



 「さっき流れた曲、いい曲でしたな」 猫山さんが嬉しそうに言う。

「夕陽を思い浮かべましたわい」(山崎まさよしの唄を連想しているのだ)


僕は頷く。そして微笑む。


 僕達はまさに夕焼けの街を歩いていたのだ。


挿絵(By みてみん)


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